LED特有のキレのある点滅で被視認性は言うことなし
車両メーカーのデザイナーさんと話していて、最近よく耳にするのが「被視認性」の向上。右直事故や左折巻き込み事故の防止には対向車線からとバックミラー越しに見たときの存在感を大きくすることが重要で、新型車のヘッドライトの面積拡大やツリ目形状は単なる流行ではなく機能追求の結果。その意味ではキジマの新製品も存在感を高めるアイテム。ウインカーとポジションランプを内蔵した、カウリング車用のバックミラーだ。
装着自体はノーマルミラーと交換するだけだが、配線にはひと手間掛かる。既存ウインカーと併用する場合はウインカー配線を分岐させればOKだが、単独で点滅させるならICリレーが不可欠だし、ポジションランプ点灯のためにはアクセサリー配線への接続も必要。車種によっては配線の延長が必須になることもありそうだ。今回は僕のニンジャ1000に装着したが、圧着端子を使った配線製作とカウル脱着を含め、延べ作業時間は約1時間半。こうした作業に不慣れな人はショップに取り付け作業を依頼した方がいい。
しかし装着が終わって作動させた瞬間、作業の手間など忘れてしまう。白いポジションランプ、黄色のウインカーともに充分な輝度があるうえ、車体両端で光るから存在感は格段にアップ。ハザードにすると派手過ぎるほどで、夜間はもちろん、明るい場所での被視認性も大きく高まる。
バックミラーとしての機能も抜かりなく、鏡面サイズは車検基準適合。取り付け基部にジョイントが2箇所あり、縦方向と横方向に可動するから車両にあった位置に調整できる。
ドレスアップと安全性、実用性の向上に確実な効果が得られるアイテムだ。