セローの魅力や個性はそのままにモデルチェンジ
排出ガス規制の強化にともない一時カタログから姿を消していたセロー250が、最新の平成28年排出ガス規制に適合する改良を受けて復活を遂げた。
セローといえば1985年にデビュー、自然に溶け込んでライディングを楽しむ「マウンテン・トレール」モデルとして大ヒット。2005年のフルモデルチェンジで250㏄化されて以降もそのコンセプトは不変で、軽量スリムな車体にフレキシブルな空冷エンジンという基本メカニズムはそのままに、FI化などのアップデートで完成度をアップ。初代以来の扱いやすさ、バランスの良さによってベストセラーの座をキープしてきた。
今回のモデルチェンジでも、フレームやサス、エンジンの基本構造は改良されず、セローらしい乗り味はそのまま。排ガス規制をクリアするため、フューエルインジェクションを最新仕様に変更し、蒸発ガソリン排出を低減するキャニスターを装着したのが最大の変更点。スタイリングにも手が入れられたが細部の変更のみ。全体にセローらしさを大切にしたモデルチェンジといえそうだ。
SPECIFICATION
全長×全幅×全高 2100×805×1160㎜
ホイールベース 1360㎜
シート高 830㎜
最低地上高 285㎜
車両重量 133㎏
エンジン形式 水冷4ストOHC2バルブ単気筒
総排気量 249㏄
ボア×ストローク 74×58㎜
圧縮比 9.7
最高出力 20PS/7500rpm
最大トルク 2.1㎏-m/6000rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 9.3L
キャスター角/トレール 26度40分/105㎜
変速機形式 5速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ245㎜ディスク・φ203㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 2.75-21・120/80-18
DETAIL
大人気のツーリング仕様も設定!
アドベンチャーツアラーに変身させるアクセサリーパッケージモデル「ツーリングセロー」は新型セロー250になっても引き続きラインナップされる。大型スクリーンやリアキャリア、ハンドルガード、アンダーガードなど、長距離走行時の快適性を向上させ、同時に積載性をアップさせる装備が揃っていて、新型セロー250のツーリング適性をさらに高めることが可能だ。