夏ほど暑くもなく、冬ほど寒くもない秋は、まさにツーリングのベストシーズン。もうすぐ山々も色づき始める時期ということで、そろそろ紅葉狩りツーリングの計画を立ててみてはいかがですか? 今回はツーリングマガジン『アウトライダー』が過去に紹介した絶景紅葉スポットの中からお薦めの5ヵ所を厳選してご紹介します。

海から山への急展開が楽しい「鳥海ブルーライン」(秋田県・山形県)

秋田と山形の県境にそびえる鳥海山。海岸近くの麓から山頂付近へと駆け上がっていく鳥海ブルーラインは、走り甲斐のある長いワインディングと眺望の良さで有名。頂上の鉾立展望台は標高1150mで、午後の太陽に輝く日本海が美しく、夕陽も見事。10月には山が染まり、ご覧のような景観に。

画像: 「鳥海ブルーライン」例年の見頃:10月中旬~下旬

「鳥海ブルーライン」例年の見頃:10月中旬~下旬

スケールの大きな山岳ワインディング「蔵王エコーライン」(宮城県・山形県)

スキー場や樹氷が有名な蔵王は豪雪地帯で、蔵王エコーラインは例年11月初旬に冬季閉鎖される。その直前の10月が紅葉まっさかりとなるため、地元のライダーは走り納めをかねて紅葉狩りに出かける。低い場所では紅葉のトンネル、標高1700mオーバーの頂上付近では視界が開け、赤く染まった周囲の森を一望。エコーラインの頂上部からは有料道路の蔵王ハイライン(二輪車380円)を使って、名所の御釡をぜひ見学に行きたい。

画像: 「蔵王エコーライン」例年の見頃:10月中旬/撮影:増井貴光

「蔵王エコーライン」例年の見頃:10月中旬/撮影:増井貴光

夏は涼風、秋は紅葉がうれしい「八ヶ岳高原」(山梨県・長野県)

避暑地として人気の八ヶ岳周辺も紅葉が楽しめるエリア。とりわけ南麓は八ヶ岳高原ラインなど爽快な道ばかりで訪れるライダーが多い。標高は1300mほどで、森はダケカンバが黄色に、ヤマモミジが赤く染まる。またシラカバが紅葉している姿も見られるだろう。八ヶ岳の旅は牧場や洒落たレストランやカフェなども点在し、観光するのに事欠かない。南牧村にある野辺山駅はJRの中でもっとも標高が高い駅として有名だ。ちなみに写真の場所は県道28号の八ヶ岳高原大橋。視界360度の紅葉が楽しめる。

画像: 「八ヶ岳高原」例年の見頃:10月下旬~11月上旬

「八ヶ岳高原」例年の見頃:10月下旬~11月上旬

秋は紅葉以外に新そばも楽しみな「戸隠高原」(長野県)

長野県北部、戸隠山の南東方向に広がる標高1000~1200mの戸隠高原は、歴史ある戸隠奥社と豊かな自然で観光客に年中人気のエリア。走り甲斐のある道としては、戸隠バードラインがお薦めで、ワインディングは少ないものの、周囲の木々が頭上に覆いかぶさり、紅葉のトンネルの中を走っているような美しさがある。秋は日本三大そばのひとつに数えられる「戸隠そば」の新そばも、ぜひ堪能してほしい。

画像: 「戸隠高原」例年の見頃:10月上旬~10月中旬/撮影:増井貴光

「戸隠高原」例年の見頃:10月上旬~10月中旬/撮影:増井貴光

西日本最大級のブナ原生林が色づく「大山環状道路」(鳥取県)

中国地方の走り処として名高い大山環状道路も紅葉の名所。ここは西日本随一のブナの森林地帯で10月から染まり始める。この道の魅力は大山を囲むように円を描いていること。一周約65㎞で、ロングストレートからヘアピンカーブまで道はさまざまな表情を見せ、走っていて飽きない。

画像: 「大山環状道路」例年の見頃:10月下旬~11月上旬

「大山環状道路」例年の見頃:10月下旬~11月上旬

気になるスポットはありましたか? 今回ご紹介したのは、いずれも標高の高い場所ばかり。気温は標高が100m上がるにつれて0.6度ほど低下しますから、バイクで行く際は防寒対策をしっかり。また山の天気は急変しやすいので雨対策も万全に。レインウェアはいざというとき、防寒着の代わりにもなるので必携です。それでは今月もオートバイと過ごす休日をご堪能ください!

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