幾多の名車・ヴィンテージが生まれた昭和と
技術革新でオートバイが急速に進化を遂げた平成。
しかし、もうすぐ新元号。新しい時代に突入する前に
歴史に残る名車烈伝をお送りします。
いつまでも忘れない、今でも乗りたい珠玉の名車たち。
RC30の方法論が新たな敵を呼び寄せる
GSXーRが掘り起こした4ストレースべースマシンとしてのビッグバイク。ちょうどレースの世界が、より改造範囲を狭く、つまりベースモデルのもつポテンシャルが成績を左右する方向へシフトしていくとき、ホンダは新しい750㏄レーサーレプリカよりも、最小限のモディファイですぐにレースに出場できるモデルの開発をスタートさせる。
だからひとり乗り専用、FRPカウル、そしてアルミタンク。価格も、ライバルの倍近くもする148万円。それでも1000台限定販売に3000人もの応募が殺到し、鈴鹿8耐でもAMAスーパーバイクでも、ホンダユーザーのプライベートチームが増えたのだという。
そしてRC30の方法論(=超高価なレースベース車を限定でのみ販売する)がヤマハやスズキ、カワサキにも波及し、OWー01、GSXーR750R、ZXR750Rというプレミアムスーパースポーツが続々と誕生するのだ。