70〜80年代を受け継ぐ名車たち
全てを一からつくり上げたニューモデルもあれば、過去のモデルからイメージ、デザイン、技術を受け継いだオートバイもある。このページでは、70〜80年代のオートバイから「何かを」受け継いだオートバイの例を少しだけ紹介してみよう。
ストリートシリーズの3作目はスクランブラー
ボンネビルボバーと同時に国内発売がアナウンスされたのがこのストリート・スクランブラー。その名の通り、ストリートツインのバリエーションモデルで、フロントを19インチ化し、特徴的なサイド出しのマフラーを装着して、往年のスクラブラースタイルを再現している。水冷エンジンは専用チューニングが施され、ハイトルクを活かした豪快は走るが楽しめる。ボディカラーはレドのほかにカーキ、ブラックが用意される。
SPECIFICATION
全長×全幅×全高 NA×831×1120㎜
ホイールベース 1446㎜
シート高 792㎜
車両重量 206㎏(乾燥)
エンジン形式 水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
総排気量 900㏄
ボア×ストローク 84.6×80㎜
圧縮比 10.55
最高出力 55PS/6000rpm
最大トルク 8.16㎏-m/2850rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 12ℓ
キャスター角/トレール 25.6度/109㎜
変速機形式 5速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ310㎜ディスク・φ255㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 100/90-19・150/70R17
ボバー/スクランブラーに流れる名車のDNA
伝統と歴史に培われてきたトライアンフだけに、カスタムシーンと関わりは深く、カフェレーサー、スクランブラー、ボバーなど、さまざまなカスタムシーンで伝説を残している。近年のネオクラシックブームでボンネビルシリーズの注目もより一層高まっているが、いうなればトライアンフはこうしたカスタムシーンの歴史を支えてきた「正統派」メーカーでもあるのだ。