古ーーーいバックナンバー、ドドンと公開スペシャル【第三弾!】~人気車発表編~
昨年末から始まりました昭和初期の月刊オートバイを紹介する当企画。新年もどんどんアップしてまいります!
前回までは古いバックナンバーを発見した場所や、昭和2年9月号の内容を紹介しております。ぜひ合わせてご覧ください。
今回は現在のバイク雑誌でも定番のコンテンツ、読者の投票型人気車発表をお見せします。
その記事は昭和3年(1928)1月の新年特集号にありました。
さすがに90年以上前ということで、表紙が破れちゃっています。
これは特集のトビラページです。ざっくりと下記のような内容です。
人気投票を5号に渡り募集した結果、机の上には投票用紙が山積みで忙殺されました。けど頑張って地域別の集計結果も出しました。読者の皆様本当にありがとうございます。
当時は、当然ネット投票もありませんからね。ほかにバイク雑誌もなかったでしょうから反響はものすごいものだったと思います。大変だったことでしょう。未来の編集部員が約90年の時を経て、再び紹介させていただきます。本当に感謝です。
さあ、これが地域別の集計結果です!
全然分かりません(泣)。
PCの大きいモニタで見ても理解するまで、時間がかかりました。
だけど、この後に分かりやすいランキングがあったのでご安心を。
これです! 車種ではなくメーカー・ランキングになります。
東は単車、西は側車付(サイドカー)というわけですね。
いま「単車」というのは「サイドカーの付いていない単体のものを昔呼んでいた名残」、
と筆者は二輪雑誌を作り始めるようになってから知りましたが、本当にそのようですね。
そして、それらをひっくるめて「オートバイ」と呼んだわけです。
「オートバイ」は、和製英語なため、海外では通じません。
その呼び名を広めたのは、この雑誌、いまも続く月刊オートバイだとも言われております。
さて、上位を拡大してみました。
インディアン、H-D、トライアンフが強いですね!
単車はインディアンだけど、サイドカーはハーレーが横綱というのも興味深いです。
見事、単車の横綱に輝いたインディアンは、昭和2年(1927)に登場した直列4気筒マシン「エース」がヒットを飛ばしたようです。
後ろ側のエンジンが全然冷えなさそうですが、迫力があってかっこいい!
単車の大関はH-D。この昭和3年(1928)には、オーバーヘッドバルブ(OHV)とサイドバルブ(SV)の単気筒マシンが日本市場に投入されたようです。
ハーレー系のイベントにこれらで参加したらヒーローになれそうですね。
関脇はトライアンフ!
昭和2年の月刊オートバイで背表紙広告を飾っていました。
天下一品……乗り味は、こってりなのか、あっさりなのか気になります。失礼!