独自のスタイルが生み出す特別な快適性

ゴールドウイングF6Bが発表されたのは2012年のミラノショー。スッキリとしたリアまわりに加え、ショートスクリーンにすることで強調されるロー&ロングのスタイルが、これまでのゴールドウイングの概念を吹き飛ばすほどセンセーショナルなスタイルだった。

海外で人気のカスタムである「バガースタイル」を取り入れ、リアトランクを廃し、軽快感と流麗なスタイリングを強調。

それまでゴールドウイングでは取り込むことが出来なかった、若い世代にも注目されるようになった。

画像: 独自のスタイルが生み出す特別な快適性

フラットシックスがアナタの所有欲を満たす

ゴールドウイングで思い出されるのは、近所のおじさんが要塞のような乗り物にニコニコしながら乗っていたこと。子供ながらに「何かとんでもないものを見た」感にとても興奮して、思わず手を振ってしまったのを覚えている。

それもあってか、自然と真面目で落ち着いたおじさんが乗るバイクであるという印象があった。

しか〜し! このF6Bの登場でイメージは一新されてしまった! 特に最初に登場したグラファイトブラックは、エンジンもフレームもホイールも真っ黒。

画像1: フラットシックスがアナタの所有欲を満たす

それまで優等生だと思い込んでいたゴールドウイングに「あなた、こんな面も持っていたのね!」と、心を鷲掴みにされたことを覚えている。まぁ、ある意味ギャップにやられたって感じですかね。

そんなゴールドウイングのイメージを書き換えてくれたF6B。

今回、試乗したアトモスフィアブルーメタリックはスポーティさのある、むしろ正統派な雰囲気のカラーだが、現行車のF6Bはマイナーチェンジで手に入れた新たな面を持っている。

それは、力強いエキゾーストサウンドだ。

新開発マフラーの採用で手に入れた新しいサウンドはフラット6のエンジンが持つ楽しさを一層高めてくれる質の良い音で、特に3千回転あたりまで一気に回した時の力強い独特のサウンドはリアルにハマる! 合わせて最高出力値、最大トルク値も従来モデルよりもアップして燃費まで良くなっちゃってるってんだから、その満足度は音だけに留まらないわけなのだ。

画像2: フラットシックスがアナタの所有欲を満たす

そして、この大きさにしてF6Bのすごいところはコーナーリングの軽快さ。

撮影時にカメラマンが驚いて思わず声に出してしまうほどだ。柔らかくもコシのあるサスペンションの受け具合は、ライダーのテクニックをしっかりとカバーしてくれるレベルの高さと安心感を持っている。大きな車体でありながら、決して操る楽しみを忘れないモデルなのだ。

このおかげで自分がうまくなったように感じられるから、走ることそのものが楽しくなってくる。

画像3: フラットシックスがアナタの所有欲を満たす

ショートスクリーンなので風防効果は弱くなると思われるだろうが、個性とも言えるフェアリングの効果で、高速道路だろうと体に対するガード力のレベルが高い。

おかげで、びっくりするほどの音質の良いオーディオで音楽を楽しみながら鼻歌交じりに走れてしまう。

今回、試乗を終えて感じたのは、街でこんなに見られて、こんなに声をかけられた経験はないということ。

何人にも声をかけてもらい、とても嬉しい気持ちにさせてくれたF6Bは、それだけで所有者にとって価値があるものなのではないだろうか。

子供の頃にニコニコとゴールドウイングに乗っていたおじさんの気持ちがちょっと分かった気がする。

SPECIFICATION
全長╳全幅╳全高 2605╳945╳1255㎜
ホイールベース 1690㎜
シート高 725㎜
車両重量 392㎏
エンジン形式 水冷4ストロークOHC水平対向6気筒
総排気量 1832㏄
ボア╳ストローク 74.0╳71.0㎜
圧縮比 9.8:1
最高出力 118PS/5500rpm
最大トルク 17.0㎏f・m/4000rpm
燃料供給方式 PGM-FI
燃料タンク容量 25ℓ
キャスター角/トレール 29°50'/109㎜
変速機形式 5速リターン
ブレーキ形式 前・後 油圧式ダブルディスク・油圧式ディスク
タイヤサイズ 前・後 130/70R18・180/60R16

公式サイト

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