ホンダテクニカルカレッジ関東・ジムカーナ部、男子部員編!
今年も4月14日、神奈川県大磯町の大磯ロングビーチで開催されるジムカーナイベント「NAPS MOTOGYM」。その出場への第一関門として3月17日に行われる、茨城県かすみがうら市のトミンモーターランドで行われる予選会を目指すライダーを紹介する企画の第2回。前回に引き続き、予選突破を目指すホンダテクニカルカレッジ関東・ジムカーナ部部員を紹介します。前回の女子部員編に続いて、今回は男子部員編!
「安全運転大会からジムカーナへ」斉藤航平(3年)
真っ赤なCB400SBを走らせていた3年生の斉藤航平くんは、この日参加していた4人の部員の中で部員歴が最も長いという。
「高校時代からオートバイに乗ってました。だからテクニカルカレッジに入学してすぐ、ジムカーナ部に入ったんです。ジムカーナ部って名前ですけど、当時部としてはジムカーナじゃなく二輪車安全運転大会を目標に活動してて、僕も1年生の時に埼玉県大会で3位に入りしました。でも去年は、最大の目標の安全運転全国大会が開催されなかった。だから活動の中心がジムカーナの方に移って、それで初めてジムカーナに挑戦することになったんです。ジムカーナ経験者の成田先生の指導でスタートしました」
「この1年弱で車体を操るテクニック、バランス感覚はかなり磨かれました。そいいう面でジムカーナは最適ですよ。でもA級のトップライダーの速さを見せられると、なんであんな走りができるんだろう、自分との差がどこなんだろうと考えさせられて、そこからも色んなことを学んでます。正直タイム的にはまだまだ…だから今年は実際にジムカーナの大会に出て腕を磨くつもりです。「NAPS MOTOGYM」にももちろん出たい! とにかく経験を積みたい。あと、今ジムカーナをやってる人って、やっぱり年齢的には30〜40代の人が多いじゃないですか。そこに若い学生が走ることで、若い人にジムカーナに興味を持ってもらえればいいな、なんてことも少し思ってるんです」
「ライディングテクニックを身につけたくて」粟飯原天志(3年)
MT-03に乗っていた粟飯原天志くんは、斉藤くんと同じく3年生なのだが…。
「入部したのは去年の春からなんですよ。学園祭でジムカーナ部がデモ走行するのを見て、面白そうだなって思ったのがきっかけかな。前からオートバイには乗ってたんだけど、そんなに乗るの上手いわけじゃなかったんで、ライディングテクニックを身につけたいなと。ジムカーナは速度域がサーキットよりも現実的な領域なんで、学んだことをそのまま街乗りに活かせるのがいいですよね。おかげで最初よりちゃんと乗れるようにはなれたけど、まだまだ未熟なレベルで」
「最初はエイプ100で、今ジムカーナで増えてるMT-03に乗り換えました。不動になってたのを安く手に入れて、整備はお手の物なんでちゃんと直して。部品を寄せ集めたんで、外装がMT-25だったりしますけどね。他の3人も言ってたみたいですけど、今年の目標はオートバイ杯とか、できるだけジムカーナ大会にエントリーしてC2級に昇格すること! 部員全員、上手くなろうと思ってるんで、お互いをライバルにして頑張りたい! 「NAPS MOTOGYM」予選会にも出れるといいな。そして予選を突破して本番に行けたら、まずは完走したい。ジムカーナはちゃんとコースを覚えるのが肝心だから」
「私がガチのジムカーナ部に変えちゃいました」顧問・成田光祐
そしてこの日、コース脇に立って4人の部員を指導し、その合間を縫って自分もジムカーナ仕様のNSRで走り込んでいた、ホンダテクニカルカレッジ関東・ジムカーナ部顧問の成田光祐先生にも話を伺った。
「お聞きになった通り、うちの部は以前、安全運転大会を目指してたわけです。全国大会が行われないことになった去年の春に、ちょうど私がテクニカルカレッジに赴任して部の顧問になって。そもそも私が昔からジムカーナをやってて、しばらくブランクあったりしましたけど、今は現役に復帰してて。だから最大の目標が無くなったこの部を、この機会に名前通りにガチの「ジムカーナ部」にしてしまおうと思ったんです」
「そこで部員たちに「ジムカーナやる気がある者だけ残ってくれ」といって、それで残った者を中心にした少数精鋭の部員で今は活動してます。部員みんな、とにかくやる気があるんで、それを手伝ってるだけですけど、吸収は早いし教え甲斐はありますよ。今年は全員積極的にジムカーナ大会に参加するから、もっともっと速くなるでしょう。私も「NAPS MOTOGYM」や他の大会にもちろん出るつもりですけど、部員に負けないよう、顧問として恥ずかしくない走りをしなきゃ!」
写真・南 孝幸