ドビツィオーゾ、そしてビニャーレス来たーーーっ!

Q2ではいよいよドビツィオーゾが上がってきました! ドビツィオーゾは、冬季テストでほとんど上位に顔を出しませんでしたが、これは手の内を見せない戦略なのは明らかで、マルケスからも「ドビはカードを見せてないね」って言われるほど。6~7周ほどのQ2で、急浮上も急降下もなくずっとトップを狙う位置につけておいて、最終的にビニャーレスに次ぐ2番手スタートです。
3番手のマルケスは、Q2ではちょっと本調子ではなかった印象でした。Q2ではほとんどのライダーが同じようなタイミングでピットに入ってニュータイヤを履くんですが、その前半でマルケスはアタックしてみても54秒333、ニュータイヤでのアタックでも2周目までタイムを出せず、最後の最後にペトルッチのスリップに潜り込んで出したタイムでしたからね。
そしてシーズン初のポールポジションはビニャーレス! 冬季テストも絶好調で終わり、ヤマハはいよいよ不振を脱したか、いや本番まではわかんない、って評価がまっぷたつに分かれる中、ひとまず開幕戦の予選ではベストの結果を出しました。
Q2でのタイム出しも圧巻でしたね。風が強かったこともあってか、ほとんどのライダーが、誰か速いライダーを見つけて、うまくスリップを使って、って様子を見ながらのセッションで、ビニャーレスはほとんど単独で走っていました! アタックラップでも53秒8→53秒9、そしてファイナルアタックで53秒5の、堂々としたレコードブレイクです。

画像: Q2でも一度トップタイムをマークしてみせたタカ マシンは2018年モデル、つまりチャンピオンマシン!

Q2でも一度トップタイムをマークしてみせたタカ マシンは2018年モデル、つまりチャンピオンマシン!

しかし! ここでタカの奮闘も記しておきましょう。タカはQ2進出すぐのアタックで2番手に名前を残すと、2回目のアタックで順位を落としたものの、自己ベストを更新する3列目9番手グリッドを獲得! 前の列にクアルタラロ、ひとつ隣にモルビデリがいますから、まだあんまりほめませんが、小さな声で「よーしタカいいぞ」って感じですね。

マルケス「寒くて風が出て、あんまりコンディションは良くなかったね。特にFP4でよく転んでいるライダーがいたから、気を付けて攻めていた感じ。決勝がこういうコンディションでも大丈夫な準備は出来たと思うよ」
ドビ「寒いね。走るたびに少しずつ良くなってきて、やっとフロントロウにたどり着いたね。FP4くらいからいいフィーリングになってきて、明日のコンディションも見なきゃいけないけど、トップライダーはすごく接近しているよね!」
ビニャーレス「金曜からいい調子で来ていて、一発タイムだけではなくてレースシミュレーションでもタイムが出ている。でも、もう少し仕上げていかないと、特に最終コーナーがよくないんだ。でもレース終盤で54秒台で走れるまで来ているから、いいフィーリングで来ていると思う」
タカ「ベストグリッドの9番手はとてもうれしいです。Q1はホルヘもバレンティーノもいるなかで2番手タイムだったし、休む間もなく出走した1回目のアタックで2番手でしたし、自己ベストグリッドも、いい準備ができてる証拠だと思います。FP3とFP4ではロングランも出来て、いいペースで走れました。明日の決勝は、いいいスタートを切って、まずはトップ10、さらに8位、9位を狙っていきます!」

ロッシもロレンソもいないQ2を経ての、冬季テストの好調をきちんと証明したビニャーレスのポールポジションと、4台のホンダのうち、4列目までにロレンソが不在で、4台のうちロッシが不在なヤマハ。逆にこの4列目までに、タカもファビオ・クアルタラロ&フランコ・モルビデリのペトロナスヤマハもいる。アレックス・リンス&ジョアン・ミルのスズキはふたりとも4列目に並びました。「やっぱり」と「えぇぇぇ」がたくさん、これが開幕戦です!
土曜はちょっと風があって、寒かったみたいで、Q1で転んだロレンソが、起き上がった後に、恨めしそうに天を指さしてましたからね。なんだよこの天気はぁ!って感じでした。
ここまではあくまでも戦前の「予想」。答えは日本時間日曜深夜!

画像: ルーキー勢トップは「神の子」ファビオ! Moto2では期待外れだったのに、ナニこの速さ!

ルーキー勢トップは「神の子」ファビオ! Moto2では期待外れだったのに、ナニこの速さ!

MotoGP開幕戦 予選結果
1 マーベリック・ビニャーレス ヤマハ   1分53秒546
2 アンドレア・ドビツィオーゾ ドゥカティ +0.198s
3 マルク・マルケス      ホンダ   +0.199s
4 ジャック・ミラー      ドゥカティ +0.263s
5 ファビオ・クアルタラロ   ヤマハ   +0.400s
6 カル・クラッチロウ     ホンダ   +0.549s
7 ダニロ・ペトルッチ     ドゥカティ +0.654s
8 フランコ・モルビデリ    ヤマハ   +0.690s
9 中上貴晶          ホンダ   +0.693s
10 アレックス・リンス     スズキ   +0.711s
11 ジョアン・ミル       スズキ   +0.844s
12 アレイシ・エスパルガロ   アプリリア +1.371s

☆☆☆☆☆
あと!早く言いたいMoto3予選結果は、アーロン・カネット→ロレンゾ・ダラ・ポルタに続いてホンダTeamアジアの鳥羽海渡がフロントロウ3番手につけました! Moto2、Moto3レポートは月曜に!

画像: 左からダラ・ポルタ、カネット、そしてカイト! カネットはマックス・ビアッジの新チームから!

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写真/motogp.com LCRホンダIDEMITSU 文責/中村浩史

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