令和時代にはライダーにもエアバッグがどんどん普及しそう!
東京モーターサイクルショー2019に登場したアイテムで特に目立っていたのがライダー用エアバッグシステムです。
アルパインスターズやダイネーゼのアイテムはすでに製品化されています。日本メーカーとしてはHYODが開発を発表しました。
今回はアルパインスターズのエアバッグシステム「TECH-AIR」(テックエアー)をご紹介しましょう!
こちらは世界初の「完全独立式エアバッグ」として、すでに日本でも販売が行なわれています。
これまでのライダー用エアバッグは、バイクから離れた瞬間作動するというのが主流でしたが、TECH-AIRは、システム、センサー、バッテリーが完全内蔵型となっています。
そのため、どんな車両でも「これさえ着れば作動する」というのが画期的なのです。
製品は2種類! 「TECH-AIR RACE」「TECH-AIR STREET」
クローズドコースで行なわれるレースと公道のツーリングでは、エアバッグに求められる性能が異なってきます。
そのため、アルパインスターズの「TECH-AIR」は、それぞれに適した製品「TECH-AIR RACE」「TECH-AIR STREET」を展開しています。
一般公道向けの「TECH-AIR STREET」は、時速0kmでも条件が合えば作動するのが特徴となっています。たとえば停止中の追突事故時などがそうでしょう。
ひとたび点火すると0.025秒以内に完全膨張します。
全天候型になっているのも魅力的。互換性のあるアルパインスターズのジャケットの下に装着することで、防水対応となり、-10℃~+50℃の環境下で作動する仕様となっています。
対してスポーツ走行に特化した「TECH-AIR RACE」は、再設定することなく2回作動できるデュアルチャージシステムを採用しています。たとえばレース時に一度の転倒でエアバッグが展開されても、フルオートで2回目の転倒にも対応できるのです。
センサーのアルゴリズムは、よりレースシーンに適したセッティングが施されています。ただ「TECH-AIR RACE」の場合、「STREET MODE」の選択も可能なので、一着でツーリングからレースまで安心して使うことができるでしょう。
いずれも守ってくれる場所は、背面全体・両肩・脇・胸部。
腕をのぞく上半身を全体的にガードするイメージです。
価格は「TECH-AIR RACE」「TECH-AIR STREET」ともに税別18万円。
非常にシビアなプロテクションシステムのため、確実な作動を実現するには定期的なメンテナンスが必要となります。
エアバッグユニット作動後は「ベストリチャージサービス」としてメンテナンス料税込45,000円、一般的な使い方で2年に一度を目安とした定期点検「ルーティン サービスチェック」は税込15,000円で、設定されています。
現在はテックエアーセンターとして、下記の5店舗で販売中。今後さらに拡充されていく予定です。
・東京都 しょぼん玉東京WEST店
・神奈川県 NAPS幸浦店
・静岡県 NAPS浜松店
・愛知県 しゃぼん玉一宮店
・京都府 ライコランド京都
まだまだ高価なアイテムですが、その性能は疑似体感してみた限りではとても魅力的でした。
もうすでにレースの世界ではMotoGPのマルクマルケス選手などトップライダーが採用しています。
これからエアバッグ普及の流れはどんどん加速していきそうですよ!
令和生まれの子が免許を取れるのは最短で約16年後、そのときには当たり前の装備となっているかもしれませんね。