二輪ジムカーナを代表する二大トップライダー
「NAPS MOTOGYM」本戦の開催直前、2度めの大磯を目指すライダーを紹介するこの企画もいよいよ最終回。その最後を飾るのは、昨年の1回目のイベント、決勝戦で最速を競った2人。NAPS MOTOGYM」の記念すべき最初のウイナーの作田隆義選手と、惜しくも敗れてしまった冨永 崇選手、名実ともに二輪ジムカーナを代表する二大トップライダーから、2度目の「NAPS MOTOGYM」にかける意気込みを聞いてみた。
「ニンジャ400でどんな相手にも負けねぇぞ！」作田隆義（A級）
「去年の大磯は気持ちよかったね！ 海の見えるコースで気持ちいい天候で、普段のジムカーナの大会ではありえないたくさんの人に注目してもらって、おまけに冨永くんと1対1の直接対決の決勝戦で勝ってさ。初代優勝者になれたんだから、もう最高だった。今年もまた、『NAPS MOTOGYM』ああいう風に盛り上がるイベントになってほしいよ。もちろん、去年以上にいい走りをして、いろんな人にジムカーナの魅力を知ってもらえるように頑張るつもりだし。そのために、去年から新しいマシンを開発してきたから」
「去年大磯でも乗ってたGSX-S1000から、今年はニンジャ400に乗り換えてて。GSXはいろいろ試して良い結果も出てたんだけど、正直ちょっと飽きてきてたから。新しいチャレンジをしたいと思ったんで、いままで乗ってこなかったミドルクラスのニンジャ400を選んだんだ。400といってもかなりポテンシャルは高くて、オートバイ杯とかでの総合優勝を狙うために、去年から時間をかけて開発してきてるからさ。GSXと変わらないくらい、いや、もうトータルの速さでは超えてるよ」
「足回りをいろいろ試して煮詰めててね。結果として、この間出たネイキッド版のZ400に近いディメンションになってた。250ベースの軽い車体にトルクのある400のエンジンだから加速も強烈だし、NSRを相手にしてもいい勝負ができると思うよ。今度の『NAPS MOTOGYM』でもそれは同じ。コースはほんの一部変更されるんだけど、基本的にあのコースは俺の走りにはあってる。ツインコースならではの駆け引きもあるけど、そこはほら、経験豊富なベテランだから得意だよ。とにかく今年は、初代優勝者として恥ずかしくない走りをしたい。もちろん目標は連覇、NSRだろうがビッグバイクだろうか『どんな相手にも負けねぇぞ！』って思ってやるだけ！」
Ninja400の限界に迫る走り！ 作田隆義 選手のジムカーナライディング！
youtu.be「去年の借りを返してもらいます」冨永 崇（A級）
「調子は良くて実際乗れてたんですけどねぇ、一番肝心なところでリアがズルっと滑っちゃって、一瞬タイムロスしたんですよ。それで去年は作田さんに負けちゃった。あんなにたくさんのギャラリーがいて、大盛り上がりの中で走れてすごく嬉しかっただけに、その分悔しさが大きかったんです。一番盛り上がる決勝戦で、その対戦相手が作田さんなんていう、もうこれ以上ない最高の舞台だったわけじゃないですか。だからもう、本当にがっくりしました」
「今年の「NAPS MOTOGYM」のために特別に何かしているか…というと、正直なところ何もしてません。乗り手もマシンもいつも通りの感じで変わりなし。あ、新しいことがあるとすれば、このオートバイ杯の開幕戦からダンロップの新しいタイヤ「Q4」を使い始めたことくらいですかね。「Q4」はリアだけ、フロントは今まで通り「α-13SP」という組み合わせで。「Q4」はどちらかというと大排気量車向けなんですけど、事前に少しだけ試してみて、NSRでもいいフィーリングだったんで使うことにしました。残念ながらちょっとミスしちゃって結果は5位だったんですけど、走り自体、スピードという面では全く問題は無いですよ」
「今年こそは『NAPS MOTOGYM』で勝ちたいんですよ。オートバイ杯の『ジムカーナJAPAN』や、去年から始まった『MFJモトジムカーナ グレートシリーズ』でも勝ってるし、勝ったことのないジムカーナイベントは『NAPS MOTOGYM』だけなんで。まあ、去年の借りを返してもらいますって感じ？ もちろん全力で勝ちにいきますよ！ 個人的なことを言えば、今回はテレビ放送があるんですよね？ 実はウチは小さい娘がいるんですけど。お父さんがカッコイイ走りをしてテレビに映ってるところを娘に見せたいなぁ、なんーて、ちょっとだけ思ったりもしてます」
写真／柴田直行
大磯ロングビーチに集合！ NAPS MOTOGYM は4月14日開催！
