手軽なタイムアタック競技・ジムカーナに、ツインコースでの一騎打ち要素をミックスした〝バトルエンターテイメント〟「NAPS MOTOGYM」。勝敗が判りやすくスピーディな展開の新鮮さが多くのギャラリーを惹きつけた昨年の1回目から1年。2回目のイベントが4月14日、神奈川県大磯町の大磯ロングビーチ特設会場で開催された。
曇りがちだが時折り日が射す中、今年も開場前から行列ができるほどのギャラリーを集めて「NAPS MOTOGYM」はスタート。昨年決勝に進出したシード選手32名にプラス、3月に開催された一次予選を通過した選手、各地方やナップスの推薦選手など、合計79人がエントリー。午前中の予選のタイム順上位32人が予選を通過し、この32名を上位から8人ずつ、シュアラスタークラス(Sクラス)、ヤマルーブクラス(Aクラス)、モチュールクラス(Bクラス)、ナップスクラス(Cクラス)に分け、各クラスごとに決勝トーナメントがスタート。
シュアラスタークラス(Sクラス)
決勝で最も注目されたのは、最速を競うシュアラスタークラス(Sクラス)。昨年初代MOTOGYM王者となった作田隆義選手は、ニューマシン・ニンジャ400を駆って迎えた決勝トーナメント1戦目で、中部地区から推薦で初出場した大川彰人選手と激突。名うてのNSR使いである大川選手と作田選手のバトルは、ほぼ2人の走りがシンクロする大接戦で、見た目にはほぼ同時にゴール。結果は僅差で大川選手が勝利、作田選手は初戦で敗退! この他にSクラスで1戦目を勝ち上がったのは昨年のオートバイ杯チャンピオンの冨永崇史選手&NSR250Rのほか、池田秀一選手&NSR250R、吉野 昇選手&CRF450Xと、トップライダーが揃った。
準決勝は池田選手vs冨永選手、大川選手vs吉野選手の組み合わせ。2人ともNSR使いのオートバイ杯チャンピオン獲得経験者という池田選手vs冨永選手の争いは、追いすがる池田選手を振り切って冨永選手が逃げ切り決勝へ。大川選手vs吉野選手は、チャンピオン経験はないがいずれも優勝経験者の対決。しかし大川選手、フライングスタートでいきなり1秒加算のペナルティ! しかし1秒差を帳消しにするような激走をしてギャラリーを沸かせたが、0.133秒及ばず敗退…。そして最後を飾る冨永選手対吉野選手の決勝戦。吉野選手が絶妙のスタート、冨永選手はやや出遅れる。しかし冨永選手は集中力を切らさず無駄を極限まで削り取る走りで追撃。またまたフィニッシュは2人ほぼ同時だったが、勝名乗りを受けたのは冨永選手! 2代目「NAPS MOTOGYM」王者の座に就いた。