デザイナー佐藤義幸氏の自由な発想が生んだ大人のカジュアルウエア
オシャレなライダーさんなら「MaxFritz」(マックスフリッツ)はご存知でしょう。
代表で全プロダクトのデザイナーも務める佐藤義幸(さとうよしゆき)氏により、2000年に立ち上がったモーターサイクル アパレルブランドがマックスフリッツです。
では、そのマックスフリッツから派生した、ちょっとテイストが異なるブランド「makufuri」(マクフリ)はご存知ですか?
こちらのブランド創立は2017年冬。マックスフリッツが「バイク」に乗ることを主軸として考えられているのに対し、マクフリのデザインは、「アウトドア」ユースをメインとしたアイテムがラインナップしています。
また、アウトドアといってもトラッド、ワーク、ミリタリーなどさまざまな要素を取り入れているのもポイント。
マックスフリッツとともに大人のカジュアルウエアを次々と提案しています。
現在、ラインナップはかなり充実し、季節を問わずマクフリのアイテムだけで全身コーデも可能となってきました。
一例をご紹介しましょう。
バイク向けではないため、ロングコートからショーツまで、さまざま展開されています。
そんななか、ライダーのみなさんも要注目のジャケットが2019年SSモデルとしてリリースされました。こちらです。
makufuri「classic fishing parka」(税込34,560円)
古き良きマウンテンパーカーを彷彿とさせながらも、佐藤氏ならではのデザインが光ります。
生地は、60/40クロスを採用。通称「ロクヨン」、綿60%・ナイロン40%の混紡素材です。
この素材は、かつてGORE-TEXなどの高機能素材が生まれる前の時代、防水・防風機能が高いとされ、シエラデザインなどにより採用されたもの。
コットンを含んでいるため、柔らかい風合いで、しっとりとした優しい着心地が魅力です。
着こんでいくごとに味わい深く経年変化もしていくでしょう。
バイク専用ではないため、プロテクターは装備されていませんが、通気性を高めるベンチレーションを前後に配備。
さらに、デザイン的な意味合いが強いものの、肘部分にあて革も施されています。
「あれ、これプロテクションはインナーで対応すれば全然バイクでも着られるんじゃない?」と、思われた方も多いのでは?
そのとおりです。前合わせはボタンとともに、ファスナーも完備。ボタンは燃料タンクに触れても傷つきにくいものが使われています。
製品名のとおり、釣りを楽しむ方をはじめ、キャンプにもいいですし、サッと羽織って街へと出かけるのもいいでしょう。
ジーンズ、チノパン、カーゴなどさまざまなパンツとも合わせやすく、一着持っていると重宝するはずです。
このジャケットを見て、2000年代のマックスフリッツ製品を思い出しました。
かつてマックスフリッツが立ち上がったばかりのころ、じつはプロテクションポケットが備わっていないウエアも多数ありました。
しかし、それが落ち着いた大人のオシャレを楽しむライダーたちに火をつけたのです。
バイクバイクしていないところ、アウトドアやミリタリーの要素を取り入れながらもオリジナリティにあふれているところ、多彩なポケットなど便利な機能性……。
いまの「マクフリ」のデザインは、佐藤氏ならではの卓越したデザイン力が自由に解放されている、とも言えそうです。
この記事で紹介したアイテムはごく一部、そのほかにも魅力的な製品が多彩にナインナップされています。
詳細はぜひ公式サイトでご覧ください。