MT-09はモタードテイストを秘めたヤマハとしては初めてのキャラクター。最大の特徴である3気筒エンジンは低回転域からトルキーで、このクラスのライバルモデルと比較してもかなり力強い。また峠でのキレのいい身のこなしだけでなく、足回りがしなやかで、街中、低中速域メインのツーリングなどでも快適な乗り心地を発揮。

中速域からの強烈なトルクは驚異的

3気筒は多気筒(マルチ)エンジンと呼ばれるレイアウトの中では最小単位。

同じ排気量なら一回の爆発でツインに近い瞬発的なトルクを発揮し、120度間隔クランクの3気筒なら、極めて滑らかな回転バランスを得られる。

それによって低回転域ではよく粘り、上では直4に近い高回転性能を獲得できる。

画像1: 中速域からの強烈なトルクは驚異的

それを上手く味付けしたのがMT-09だ。中域からの強烈なトルクは驚異的で、パワー・レスポンスモードを、もっともスポーティなAモードにしていると、低めのギアではパワーリフトしすぎるほど。

暴力的なパンチまである。

画像2: 中速域からの強烈なトルクは驚異的

排気音は独特で、低中域では“ヴリューンッ”と唸るように粘り、高回転域ではワンっと吠えるように軽快に吹ける。

これはMTというより3気筒の特徴。こういったケモノの唸りにも似た表情もまた面白い。

好き嫌いはあるだろうが、09の場合、そんな表情を楽しみながら、滑らかさやなビッグNKを脅かすほどの従順なパワーを楽しめるのだ。

SPECIFICATION
■エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
■総排気量:846㏄
■ボア×ストローク:78×59.0㎜
■圧縮比:11.5
■最高出力:110PS/9000rpm
■最大トルク:8.9㎏-m/8500rpm
■燃料供給装置:フューエルインジェクション
■全長×全幅×全高:2075×815×1135㎜
■軸間距離:1440㎜
■シート高:815㎜
■車両重量:188㎏(ABS:191㎏)
■燃料タンク容量:14ℓ
■ブレーキ前・後:φ298㎜ダブルディスク・φ245㎜ディスク
■タイヤ前・後:120/70ZR17・180/55ZR17

DETAILS

画像1: DETAILS

スイングアームは、足元の幅を詰めるためにフレームを内側に追い込んだ外側締結方式を採用。

リアブレーキはφ267㎜ディスク+片押し式1ピストンキャリパーの組み合わせ。

画像2: DETAILS

ヤマハお得意のCFダイキャスト製フレーム。優れた剛性バランスにより、軽快なハンドリングをもたらすと同時に軽量化にも追求。

ピボットをフレーム外側締結とすることでステップの幅を狭めている。

画像3: DETAILS

軽量コンパクトなフル液晶メーターは、ライダーの視界に配慮して右にオフセット。

ギア位置や平均燃費、気温、ECOインジケーターなど、表示機能も充実している。

画像4: DETAILS

A、STD、Bの3モードからエンジン特性を選べる。

STDモードでも充分にパワフルで、通常走行ではソフトな特性のBモードでもまったく問題なく走行できる。

そして一番過激なAモードは、暴力的な加速を味わえる魅力を持っている。

COLER VARIATION

画像: ■ベリーダークバイオレット メタリック1

■ベリーダークバイオレット
メタリック1

画像: ■ディープオレンジ メタリック8

■ディープオレンジ
メタリック8

画像: ■マットグレーメタリック3

■マットグレーメタリック3

カラーバリエーションは全部で3色をラインアップ。

今流行しているツヤのないマットカラーの他に、タンクにストライプが施されたオレンジとパープルカラーも人気。

公式サイト

関連記事

This article is a sponsored article by
''.