梅ちゃんとふたツー!
初めまして、福本優香です!
毎回、書く人も読む人も皆が笑顔になるこの企画。なんと私もお声をかけて頂き、初参加させてもらえる事に。嬉しすぎます…!
しかし、読者の皆様の中には、一体この子はどこの誰なんだ。そう思われる方もいらっしゃると思います。なので簡単に自己紹介。
愛車はYAMAHAのSR400。
スピード感や加速感は特に求めず、のんびりトコトコツーリングが好き。
実は、過去の月刊オートバイにもちゃっかり出させて頂いていますので、気になる方はぜひ、探してみてください(笑)
さぁ、そして今回の「ふたツー」
一緒に走ってくださる方は、なんと、梅本まどかさん!
まどかさんとは、3月末にあった東京モーターサイクルショー2019でドタバタの中、計20秒くらいの手短すぎるご挨拶をさせてもらって以来でしたので、今回ふたツーに行けると分かった時には、「まどかさんと話せる!今回こそはきちんとご挨拶するぞ…!」と心に誓っておりました。
集合場所のオートバイ編集部へ。
編集部へ入ると、梅本まどかさん発見!
すると、まどかさんの方から、「今日のツーリングはこんな感じで行こうと思うんだけど、どう??」と、手書きで道順を書いた紙を見せてくれました。
一方で、ご挨拶ご挨拶…!と、考えすぎてしまい緊張気味の私でしたが、まどかさんが笑顔で明るく話しかけてくれるその気さくな人柄に、緊張が一気に解け、変にドギマギする事なく、一緒にルートの確認やバイクの準備に取り掛かることが出来ました。
バイクの準備とは、編集部のガレージから、自分が乗る車両をせっせと出す所から始まり、2人で燃料やタイヤの空気圧チェックなどをします。
バイクに乗る直前、お互いの呼び名を決める事に。
「なんて呼んだらいい??」と言うキラキラしたまどかさんの目。私はとっさに返事ができなくて「ゆかです」と、またまた自己紹介しちゃって。私のバカバカバカ……。はぁ、はずかしい〜…(笑)
「じゃあ、ゆかちゃんね!私は梅ちゃんで!」そうして決まった互いの呼び方。
呼び方が決まった時、理由は分からないけど私はすごく嬉しかったのです。
という事で、ロケ日同様、ここからはまどかさんの呼称は『梅ちゃん』にします!
そして、お楽しみの今回の車両は
私はYAMAHA MT-03
梅ちゃんはHONDA レブル250
私はまだMT-03に乗った事がなく、今回乗れる事がすごく楽しみでワクワクしていました。
MT-03をパッと見た時、シート位置が高いように見えましたが跨ってみると、そんな事はなく身長が162cmの私でも足つき余裕でGood。
そして、胸元には抱き心地良さそうな、ちょうどいい大きさのタンク。気がつけば信号待ちでよく抱きついてました。なんでだろ、なんか安心するというか……。抱きつきたくなるんです、タンクに(笑)きっと理解してくださる方は多いはず。
そして梅ちゃんはさらに足つきの良さそうなレブル250に乗り、出発!
梅ちゃんが書いてくれた手書きのメモを頼りに、梅ちゃんが先頭で私が後ろ。インカムは無しで、メモは1枚。私は梅ちゃんを追いかけながら、交差点を右折左折直進し走っていく…。
実際にMT-03に乗り走ってみるとアクセルを回した時のレスポンスが非常に良く、クラッチを繋ぐと、バイクだけが走り去ってしまいそうな程、強くて鋭い加速感を感じました。
信号待ち中、様々な音に混じって、1つ落ち着いた低音の音が聞こえていました。
てっきりフィーンという甲高い音を出すものだと思い込んでいたので、「お。どこだどこだ。誰だ誰だ。」と周りをキョロキョロしてしまいましたが何度集中して聞いても、このまろやかな低いエンジン音はやっぱり、MT-03からだと気がつきました。
エンジン音フェチ?の私には、2気筒バイクでこの音は正直意外でしたし、アクセルを回した時には甲高いフィーン!音に近い音に変わるので、乗っていても聞いていても楽しくて興味深いバイクだなと思いました。
一人そんな事を考えていると、先導の梅ちゃん、突然キョロキョロ慌てている様子。ん?どうしたんだろ。バイクを止め梅ちゃんの所へ行くと「間違えたかも!ホントはこのあたりの左手に吉野家があるはずなんだけど……。まぁいっか、もう少し走ってみよう。吉野家見つけたら左折ね!」「はーい!」と着いて行く私。
しかし、一向に吉野家が見つからず、そのまま国道357号線へ入り明らかに吉野家なんて無さそうな産業道路へ入って行く……。
信号待ちで隣へ行き、「吉野家ないねー。ハハハ!」なんていいながら気にせずまた走る。これが若者の、なんとかなるっしょ精神?いや、若気の至り…?(笑)
(もう無いんだろうな、吉牛…)とうっすら感じながらも、ちゃんと吉野家を探しながら走っていく私たち。
今、自分達がどこを走っているかなんて、もはや分からないし、知らない。
そして、ツーリングとハプニングは仲良しこよし。
梅ちゃん、目の前にある、おおーっきくでっかく書かれた『一般車両進入禁止!!』の看板に、気がつかずそのまま進んでいく。
「え! え! うそうそ!!」思わず私、後ろから手を振ってみたり、パッシングしてみたり。全然気がつかない梅ちゃん…。「梅ちゃぁぁぁん!!」と叫び、クラクションプップップッ!でようやく気づく。思い出すだけで、笑いがこみ上げてくる。
バイクを横につけ、梅ちゃんの顔を見ると、なんとケロッと笑ってる。そして、「なにか言われたら謝ればいいんだよ〜」って(笑)
2人でUターンをし、『一般車両進入禁止』以外の所へ走って行くと、知らない間に横浜ベイブリッジ(下道の方)に入っていた。
突然現れたみなとみらいと横浜港の景色。わぁ…綺麗…!どこまでも続く広い海!そして、港の近くではたくさんの船が荷物を積み、航走している。こうやって誰かが海を渡って物資を送りあって世界と繋がれているんだな。すごいなぁ。と感動しました。
「左手の吉野家」なんてもうすっかり忘れていました(笑)
第一目的地!横須賀・どぶ板通り!
どぶ板通りは、実はプライベートで何度か訪れた事のある私。梅ちゃんは初めてなんだとか。じゃあ私がリードしなきゃ!なんて思った矢先に判明したのは、お昼は大体のお店が閉まっているという事。
開店していたのは、バーガーショップ3軒程と、可愛いアメカジ雑貨店と老舗スカジャン屋さんくらい…。すごく静か……。
まぁどぶ板だって休むよね〜(笑)なんて言いながら、どのバーガーショップに入るかジャンケンをし、「どぶ板食堂Perry」に行く事に!
楽しすぎて、どっちがジャンケンで勝ったのかは覚えていませんが、注文したのは、ボリューム満点のデラックスプレート。バーガー・海軍カレー・サラダ・チーズケーキなどが1つになった欲張りプレートです。わお、最高…。
お腹を満腹まで満たし、どぶ板通りは後にしました。
次に向かったのが観音崎公園。
ここは三浦半島のほぼ最東端で、そこからスカイツリーも見えるほど見晴らしが良い。
駐輪場という駐輪場は無いのですが、何台かバイクが止まってました。スポットなのかな?
海をバックに今日の相棒達とパシャリ。穏やかな天気で波の音を聞きながらの撮影。これは最高だ……。
たくさん写真や動画を撮ってもらい、次!
ちなみに、今で予定より1時間半押してるそうです(笑)
いそげーっ!
15分〜20分程走り、くりはま花の国へ!
梅ちゃんから「お花畑に行くよ!」とだけ聞いていた私「お花畑??」お花は好きだど、わざわざお話畑に足を運ぶ事はないので、楽しみにしていました。
駐車場に着きバイクを停めて、結構な坂を登っていく。
だんだんと見えてくる、ピンク色のカーペットみたいなお花畑。近くで見ても、とても可愛らしく繊細な模様をしていた。時々、黄色や紫のお花もあり、それがまた自然の個性を感じさせてくれた。
お花畑のゴジラ……?
ゴジラ出現!ゴジラ出現!はて?なんのことやら。しかもこのお花畑の中に?、?
確かに看板には「←ゴジラはあっち」と書いている。気になる〜。(笑)
梅ちゃんと半分個して食べていたラベンダーソフトクリームを完食し、急な上り坂と階段をテクテク歩き進んで行く。正直、バイクを降りた時の暑さと坂道で、すでにバテかかっていた私。梅ちゃあん…待って〜、置いてかないで(泣)
先にゴジラがいる所へ着いた梅ちゃんは、やっとこさ着いた私に一言「ゆかちゃんってゴジラが似合うよね!!」…ん?ん??「それって良い意味??」「良い意味だよーー!!」「???」
梅ちゃんってすごく天然さんなのかな?と思いました(笑)
でもすぐに、「ゆかちゃんはヒーローっぽくて、戦隊モノだったらその中の黄色で、だから強そうで、えっと、頼りになる感じ!だからゴジラが似合うと思ったの!」と、弁解?して頂いたので、「そ、そうなのか…。」と強引に腑に落としてみる(笑)すごい感性だなぁ〜。
ここでも何枚か撮影をし、次へ向かう!
次が最後の目的地「みさきドーナツ」
美味しくて有名なドーナツ屋さんが三崎にあるから、行ってみよう!という事で、三浦半島のほぼ最南端の三崎へ。
三崎といえばマグロだそうですが、今日はあえてドーナツ屋さんへ。
駐輪場にバイクを停めて、スマホでマップを見ながら、こっちこっち。と進んでいく。向かう先は、レトロな雰囲気の商店街。ほんとにこんな所にあるの?と思ってしまう程、何もないし誰もいない…。
でも梅ちゃんはこっちこっち!と先導してくれる。着いていくとちゃんとありました。
そこは周りの建物とは相反したイマドキな雰囲気の可愛い店構え。お店の前で1枚パシャリ!
ショーケースにズラーッと並んだ色んな味のドーナツ。
わぁ…!!並んでいるドーナツを見ているだけでワクワクする。えっと、どれにしようかな〜〜!!!ふふふん♩
私はサクサク系のドーナツ、梅ちゃんはフワフワ系のドーナツ。
ド、ドーナツ選びって性格出ないよね…??(笑)
2人でお茶しながら穏やかな時間を過ごして、梅ちゃんが考えてくれたツーリングプランはここで終了。
梅ちゃんの、わりと何があっても動じず前向きなところや少し天然さんなところ、なんでも苦に感じず楽しんでくれるところ、他にもいろいろありますが、SNSや雑誌などで見ているだけでは全く知り得ない意外な一面がたくさん知られてすごく新鮮でした。やはり計20秒のご挨拶の時よりも、かなり印象が変わりました。もちろん良い方に。
常に等身大で話しかけてくれる梅ちゃんだからこそ、私もすぐに打ち解けられて、その時間を素直に楽しむ事ができたので、幸せなツーリングだったなぁ〜!!としみじみ思います。
さぁ、後は帰るだけ!
帰りは高速道路を利用する事に。私は往路で見た、あの横浜ベイブリッジからの景色がまた見られる!しかも今度はベイブリッジ上から!と、ひっそり楽しみにしていました。
帰りはバイクを交換する事になり、私はレブル250に跨りました。一度乗った事はある車両ですが、何度乗っても足がべったり着くシート高には心底安心させられる。
そして、再びベイブリッジへ。帰路は往路と違って、海の広さより船や港の光に目がいった。どこをみてもキラキラ輝いていて、夢の中みたいな感覚だった……。
しかし、運転中に夢心地は厳禁!案の定ポーッとしてると、橋に強く吹く風に煽られる煽られる。ひゃ〜!しっかりレブルにしがみつき、MT-03に乗って前を走る梅ちゃんを無我夢中に追っかけて、都内の編集部へ。
バイクを元のバイク置き場に戻し、MT-03ありがとね。と心の中で呟き、解散となりました。
本当に楽しいふたツーでした!
梅ちゃん、ありがとうございました!
撮影/松川 忍、編集部