数値化はされてないが、疲労回復効果を実感
アスリートの世界では機能性ウエアが普及している。
着圧によって運動時の筋力アシストや疲労軽減効果が注目され、競技時に着用するライダーも増加中。
僕も寒い時期は着圧機能を備えた防寒インナーを着ていて、その疲労軽減効果は実感できている。
逆に「積極的な休養」を開発コンセプトとして、疲労回復効果をアシストするのがベネクスのリカバリーウエアシリーズで、半袖と長袖のTシャツ、タイツ、ネックウォーマーやブランケットになるクロスが揃っている。
「着るだけで疲れが取れる」の理由は、ウエアの生地にある。
元の素材はポリエステル90%、ポリウレタン10%だが、繊維1本1本の中にナノ化プラチナと数十種類の鉱物を練り込んだ『PHT』という特殊素材になっている。
PHTが肌に触れると微弱電磁波が流れ、副交感神経が刺激されて血流が上がり、遠赤外線効果と併せて疲れを取る、という理屈。
この説明だけだとネット通販に多いオカルト商品っぽい? ので、着用頻度が高そうな長袖Tシャツを3週間毎日着用してみた。
正直なところ、クタクタに疲れた状態で着たわけではないから、着ている最中に疲労回復を実感することはできなかった。
ただ、普段着ているコットンの長袖Tシャツよりも寝付きも寝起きも良くなったのは事実。
おそらく睡眠の質が上がっているのだろう。
取材で丸一日走っても翌日はスッキリと目が覚めるのも、良質な睡眠によって疲労回復が早まっていることの証明だと思う。
デメリットは何もないので、テスト後もパジャマ代わりに毎日着ている。
アスリートはもちろんだが、加齢で体力回復の遅れを実感しているライダーも試す価値ありだ。
Photo:南 孝幸 Model:梅本まどか