持ち前のクルージング性能を
大幅に向上させた快適仕様!
ビギナーのエントリーバイクとしてだけではなく、ベテランのメインバイクとしての人気も高い250㏄ロードスポーツ。
カワサキはニンジャに加えてZを、ホンダはVTR、CBRに加えてCBを追加。
ヤマハもYZFーR25を年内に発売する予定で、国内軽二輪市場の活況はまだまだ続きそうだ。
そうした激戦の中、発売以来好調なセールスを堅持しているのがスズキGSR250。
1クラス上の車格感を漂わす落ち着いたデザインと、滑らかなフィーリングの並列2気筒エンジン、快適な乗り心地が幅広いユーザー層に受け入れられたということだろう。
今年1月にはハーフカウル装備のGSR250Sがシリーズに加わり、さらにシリーズ第3弾として9月に登場したのがフルカウルを纏ったGSR250F。
基本的には「S」にサイドカウルをプラスした構成だが、単にフルカウル化したのではなく、専用のスクリーンとハンドルを装着している。
ライディングポジションはごく軽い前傾。シートの前後長に余裕があり、着座位置の自由度が高く、体格を問わずリラックスした姿勢が取れる。
高めのアイポイントで見通しが効き、バックミラーも抜群に見やすい。
最大のポイントはフルカウルの装備だが、想像していた以上にウインドプロテクション効果が高い。
上半身の胸元から下、下半身の膝から脛にかけて当たる走行風が大幅に抑えられているので、連続走行での疲労が減り、防寒面でも有利。
つまりフルカウルの装備はSSモデル的なスポーティーさを狙ったのではなく、ツーリングユースでの快適さ考えてのこと。
Sより小ぶりなスクリーンと低めのハンドルを採用しているのも、高速クルージング適性を高めるためだ。
もともと、GSRの2気筒エンジンはマイルドなレスポンスと振動の少なさで、クルージングでの快適さに定評があるが、このフルカウルを組み合わせたことで、快適に移動できる距離が大幅に伸びたという印象。
ソフトな設定のサスペンション、静かな吸排気音、ギアポジション表示付きの多機能メーターもFのキャラクターに合っている。
250㏄とはいえ、ストリートユースだけではもったいない。
このGSR250Fなら、パワー的な不足もないし、航続距離も長いからロングツーリングも楽しめる。
普段使いのオートバイとして、コスト・パフォーマンス抜群の仕上がりなのだ。
SPECIFICATION
全長×全幅×全高 2145×790×1255㎜
ホイールベース 1430㎜
シート高 780㎜
車両重量 189㎏
エンジン形式 水冷4ストOHC2バルブ並列2気筒
総排気量 248㏄
ボア×ストローク 53.5×55.2㎜
圧縮比 11.5
最高出力 24PS/8500rpm
最大トルク 2.2㎏-m/6500rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 13ℓ
キャスター角/トレール 26度/105㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ290㎜ディスク・φ240㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 110/80-17・140/70-17