新島のレンタルバイク旅は全3回、1回目から読まれるのもおすすめです。
一番この島で好きになった場所は、羽伏裏海岸でした。
ここ、本当に東京なの?
新東京百景にも指定されている羽伏裏海岸(はぶしうらかいがん)。南北に約7km続く景色は、想像以上の美しさだった。
碧い海と白い建物に白く長く続く砂浜は、見る人すべてを魅了する世界なのかも知れない。二日間の滞在で一番長くいた場所。
ずっといたかった……。夕陽の時間もきっと美しい。
〈ブレイクタイム〉新島での食事やガソリン事情のことを少し。
旅のお楽しみ、食事は、伊豆七島はだいたい同じ感じ。
明日葉、岩海苔、くさや、などなど。
もちろん、夕ご飯は地酒をボトルでオーダーします。
この旅で大好きになった場所と同じ名前の焼酎、「羽伏浦」をチョイス。瓶が海のように美しいガラス。昼間見た海を思い出す。
福山流、旅の楽しみ、ガソスタタイム。
やっぱり島だからガソリンはかなり高めでした。
2018年7月レギュラー199円。東京では、140円くらいだったかな?
綺麗な女の子がラフな服装で入れてくれたのがとても新鮮でした。看板は暑さで溶けてるの?
↓ここから本編へ戻ります。
グッバイ新島、大切なショートトリップ
部屋にもどり水着を干して寝た。出発の前に乾いた水着を返して、おばちゃんにお礼をいって宿を出た。
レンタルバイク屋さんには、「帰りの船に乗るときに、鍵を付けたまま、船乗り場の駐車場に置いといてくれたらいいよ」と言われていた。
船に乗り込むと島に到着したとき、困っていた、あたしに声をかけて車を手配してくれた、おじさんが、良い旅ができたかと切符をちぎってくれた。
たった24時間もない旅だけど、いろんな人に助けてもらったな。
あたしは、きれいな思い出を胸にしまい船に乗り込んだ。ひとり旅って、案外できないもの。
きっと、またいつか生まれ変わったら、どこかの青い海と石の町で、あたしは、日本に住んでいたこと、あたしがバイクにに乗っていたということを思い出すだろう。
もっといっぱい旅をして、魂に刻んであげたい。
さあ、次はどこにいこうか。
文・写真:福山理子