全日本ロードレースはいよいよ終盤、残すは今週末のオートポリス大会→最終戦のMFJグランプリ鈴鹿大会の２戦です。各クラスともチャンピオン争いのライダーも絞られてきて、2019年もフィナーレに近づいてる――今週はそんな九州大会ですね。
オートポリスは今週末、珍しく（笑）天気に恵まれていて、土曜～日曜の予報はほぼピーカンで暑いくらい！ 実は今週、僕は別件で９／30（月曜）に熊本入りしていて、天気の推移をずっと見ていたんですが、台風直撃の予報だったんだけど、やや台風のスピードが落ち、進路西寄りに迂回してくれたことで、今週の熊本は曇りベースで、時々晴れ、曇りのち猛暑、所によって豪雨、って感じでしたｗ それが収まっての、今週末のパーフェクトコンデイションなんです。
今週火曜、別取材で行っていた高森･箱石峠 いいお天気です
さてチャンピオン争い！ メインイベントのJSB1000クラスは、ここまで５戦８レースを終わって、ランキングトップは高橋巧（TeamHRC）。それを追うのは第２戦鈴鹿２＆４のレース１で転倒ノーポイントレースを作ってしまった中須賀克行（ヤマハファクトリー）、両者ポイント差は21です。４戦で21ポイント――これを多いとみるか少ないとみるか、ですね。
以下、ランキング上位は以下の通りです。
①高橋 巧 TeamHRC 182P ②中須賀克行 ヤマハファクトリー 161P
③野左根航汰 ヤマハファクトリー 155P ④水野 涼 ハルクプロホンダ 141P
⑤渡辺一樹 ヨシムラスズキ 117P ⑥秋吉耕佑 MotoUPレーシング 111P
⑦加賀山就臣 ヨシムラスズキ 111P ⑧渡辺一馬 カワサキTeamGREEN 109P
⑨岩戸亮介 カワサキTeamGREEN 103P ⑩前田惠介 ヤマルーブレーシング 67P
高橋vs中須賀の戦いは、１レースだけ取りこぼした中須賀と、コンスタントにハイポイントをキープしながらも、茂木大会直前に負った負傷が完治していない高橋、という図式。ここまで高橋４勝、中須賀３勝とほぼ互角の争いで、のこり４レースでガチンコ勝負！ってことですね。
そしてオートポリス大会の公式予選は終了。逆転を狙う中須賀が、ベストタイム／セカンドベストタイムで決められるグリッドで、レース１／２ともポールポジションを獲得しました。
レース１スターティンググリッド
①中須賀 ②高橋 ③野左根 ④水野 ⑤渡辺一馬 ⑥岩戸
レース２スターティンググリッド
①中須賀 ②高橋 ③水野 ④渡辺一馬 ⑤野左根 ⑥岩戸
相変わらず走りキレッキレの中須賀
予選トップタイムより決勝で２位のひとより1mmでも前でフィニッシュすればいい、という高橋
全日本のポイントは１位25ポイント／２位22ポイント／３位20ポイントですから、21ポイント差ならば、残り４レースを中須賀全勝、高橋３戦３位以上、で高橋チャンピオンですから、やはり高橋が圧倒的優位！ もちろん高橋も勝ちを狙ったレースをするのは当然、けれどきちんとポイント差を考えてのレースができるライダーですから、「万が一」さえなければ……ですね。
ポイント上では残り４戦＝フルポイントで100（+最終戦ボーナス）が獲得可能ですから、チャンピオンの可能性があるのは、ランキング９位の岩戸まで。でも、現実的には高橋／中須賀に野左根／水野くらいまでかな。特に野左根と水野は、ポスト中須賀と高橋、ってくらいに新しい勢力として力をつけていますから、野左根&水野の中では、もちろんチャンピオンをあきらめるわけではないけれど、チャンピオン争いはお兄ちゃん（中須賀&高橋）たちに任せて、コイツだけには負けるか、って気持ちで走っているでしょう。
特に鈴鹿８耐明けのもてぎ→岡山大会では、もてぎで「水野が初表彰台、野左根転倒」のあと、岡山では「野左根初優勝、水野競り負け」ってレースでオートポリスにやってきていますから、このふたりの争いにも注目です！
前戦岡山大会で今シーズン初優勝をあげた野左根 自信満々で走ってます
８耐明けから絶好調でJSB1000初優勝を狙う水野
さて決勝レース１は土曜日15：20から。
レースはMFJライブチャンネルhttps://www.youtube.com/watch?v=h16I29-Y-Mg&feature=youtu.beで見られますよ～^^
写真･文責／中村浩史
