1979年10月から1984年10月まで、テレビ朝日系で放映されたポリス・アクション・ドラマの金字塔『西部警察』。初回放映から40年経った今でも熱烈なファンを持つ刑事ドラマだ。
その人気の理由のひとつが、劇中に登場した西部警察マシンたち。マシンXやスーパーZ、RS-1など、80年代初頭の日産の人気マシンをモディファイしたスペシャル・マシンを覚えている人も多いと思うが、オートバイでもスズキのカタナをベースに架装した「GSX1100X KATANA」とその進化形「KATANA-R」も強烈なインパクトを放っていた。
今回は、シリーズのパート3終盤に登場した KATANA-Rを紹介しよう。
終盤10話ほどに登場した幻の“カフェスタイル”カタナ
『西部警察』PART-Ⅲの終盤、ブラックカタナ(実際にはGS650Gのカタナ仕様)が爆破された後に登場したのが、このカタナ1100Rこと劇中オリジナルモデル。ドラマに登場するや、石原プロやテレ
ビ朝日に「あのバイクはなに?」と問い合わせが殺到したという。
ベースとなったのはGSX1100Sカタナで、鳩村が趣味で参戦する予定だった耐久レースのために製作されていたレーシングマシンを、そのまま捜査車両として使用するという設定だった。
劇中のチューニングショップ・土方レーシングのおやっさんによれば「110psのエンジンを170psにチューン。最高速度270km/h、ゼロヨン10.0秒フラット、立ち上がり加速重視でオイルクーラーを大型化、パワーUPに対してフレーム回りもサスも強化している」とか。
文:中村浩史/写真:島村栄二
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