この週末は、浜松「ヒョウドウプロダクツ」(=HYOD)で、旗艦店オープン1年記念イベント「HYOD Fes」が行なわれました。浜松をホームタウンとするHYODが、浜松市東区、でっかいイオンモール近くに旗艦店「HYOD PLUS」をオープンさせて1周年。その記念イベントですね。
2日間にわたって行なわれたイベントには、両日ともにHYOD契約ライダーたちが出演。加賀山就臣、中須賀克行、津田拓也、渡辺一馬、岩戸亮介といった現役ライダーに、2日目には高橋巧も加わって、井筒仁康、玉田誠も参加。トークショーやったりじゃんけん大会したり、HYODファミリーとファンのみんながふれあった――そんな初日でした。
2日目には、ここになんと“ハンバーグ師匠”ことスピードワゴンの井戸田潤さんが合流! なんで潤さん?とお思いでしょうが、潤さん、ご存知の通り「ピンクちゃん」(井戸田さんが呼ぶ愛称ね)ことハーレーFXDLに乗っているし、オープン記念に、同じく武田真治さんが登場してくれたことがあって、武田さんと井戸田さんって同じ事務所なんですね。
何度かお仕事お願いして、誌面にも登場してもらったこともあったので、この日そばにいさせてもらいました。その井戸田さん、HYOD PLUSに到着するや「うわ、でっかい!」ってひとこと。
「東京にいると、量販店とかあるじゃない?ナップスとかにりんかんとかね。オンリーショップでその大きさに匹敵するなんてスゴい!」と潤さん。HYOD PLUS、なんせ敷地面積1500坪ですから!
店内に踏み入ると、売り場をひと回り。ふだん、バイク用のウェアをあまり身につけない潤さんですが、HYODのラインアップには興味を持ってくれたみたい。
潤さんの好みは、オトナっぽい、シブい系。普段、ピンクちゃんに乗る時も、バイクウェアというより、ふつうのアパレルを身に着けてます。でもあのー、まだイベント前なんですけど(笑)。
潤さんの足が止まったのが、HYODがスタートした新しいレザージャケット「ローマンブラック」。
「え、革ジャンにフードつきなの?」ってところから始まって、イベント用にリアルタイムでデモンストレーション製作しているスタッフさんのところにいって、サイズのことをあーでもない、こーでもない、って始まって、試着、また試着、また試着(笑)
「決めた、おれコレ買う」って、ホントに買っちゃったよ!(笑)
でもホラ潤さん、お仕事お仕事。
まずは一日店長をして、レジでお客さんをお出迎え。HYOD Fes2日目にして、お客さんも落ち着いて…と思いきや、天気が良かったこともあって、途切れなく店内いっぱい。その一人ひとりに、潤さん握手して、サインして、ツーショット写メ撮って……。ほんと、人気商売って大変なお仕事だ。
お昼休みを挟んで、今度はHYODフレンズのライダーたちとトークショー。潤さん、バイク歴はもう20年近いけれど、レースの世界とは縁遠く過ごしてきた。
「レースかぁ、みんなは日本選手権のひとなんだ。バイクのレースのことも知らなくて申し訳ないけど、バレンティーノ・ロッシは知ってるよ」とひとこと。
――井戸田さん、そのロッシをガチでレースして負かしたのがコイツです、とユッキーが振ると、横で玉やんがニヤニヤ。
「ええええええええ! あのロッシに勝ったのーーー! すごいじゃん!」
――いやぁ、もう昔のことだから、若いファンは知らないと思いますよ、と玉やん。
そんなこんなで噛み合わないんだか、噛み合うんだか、不思議なトークショーは進んでいきました。
潤さんはレースのことを最初っから知りたがって、ライダーのみんなは潤さんが普段から楽しんでるツーリングのことをきいたりしている。
――井戸田さん、ツーリングとかよく行くんですか? って聞いたのは井筒くん。
「RGツーリングクラブとみんなで行ったりしてます。最近はそんなに行かなくなっちゃったから、時々ひとりで都内をグルッと回ったりね。夜に30分くらい、首都高をのんびり走ったりね」
――なんで夜に? って聞いたのは加賀山ユッキー。
「だってバイクだけが有名になりすぎちゃってるからさ、目立つんだよ。いやなもんだよ、通りがかって信号待ちの隣の車の中が、こっち見ながら爆笑してるのって」
――あのハーレーはどういう風にオーダーして出来上がったんですか? と聞いたのは、司会をしてくれていた、きのせひかるちゃん。
「ハーレーのディーラーに行ったらね、ちょうどカスタムしている最中のあのバイクがあって、タンクはあのカラーリングっぽい原形ができてたのね。それいっぺんに気に入っちゃって、このカラーリングイをベースに、ここをこう、ここもピンクにして、エンジン回りはピカピカにメッキしてもらって、ってオーダーしたらあんなになっちゃったの」
――でもずっと乗ってますよね。カイヤさんピンクとかソープ〇ンドカラーとか言われて、とひかるちゃん。
「女の子がソー〇ランドとか言わないの(笑)。でもオレは、あんなにカッコいいハーレーない、と思ってるから、ずっと乗っていたいんだよね。ちょっと目立っちゃうけど」
そんなトークの終盤。井筒くんがこう切り出した。
――井戸田さんに今度レース見に来てもらうのもいいけど、今度オレたちもツーリングに連れて行ってもらおうか。オレは少しツーリングとか行ったことあるけど、ユッキーとか中須賀とか巧、行ったことないでしょ?
「ぼく、バイクは持ってますけど、公道では乗らないですねぇ」(中須賀)
「僕は大型免許持ってます。でも公道ではちょっと」(高橋)
「オレも何回かしか公道で乗ったことないかも」(加賀山)
――よーし決まりだ。来年のこのイベントでは、お客さんも誘って、ツーリングに行こう! あんまり長いとライダーすぐ飽きちゃうから(笑)、行って帰って1~2時間とかさ、と井筒くん。
「浜松だったら、浜名湖一周とかね。いつも新幹線から見てるけど、晴れた日には浜名湖のあたりとかすごいきれいだし、なんかまーっすぐな道なかったっけ」と潤さん。
実現したらスゴいけどね。そうしたらまた本誌で取材させてもらおう♪
潤さんの一日店長にトークショーも終わって、2日間のHYOD Fesもオシマイ。レーシングライダー、売れっ子お笑い芸人まで呼んでくれたヒョウドウさんに、みんな感謝して帰った一日となりました。そうそう潤さん、ホントにフード付き革ジャン「ローマンブラック」、オーダーしてましたよ。これでこの冬から、潤さんもHYODフレンズですね。
写真・文/中村浩史