スクランブラー1100のエンジンを搭載したアドベンチャーコンセプト!
EICMAと言えばドゥカティのお膝元。すでにドゥカティは新型パニガーレシリーズやストリートファイターV4を発表していますが、やはりお膝元、急遽隠し球としてスクランブラーファミリーの新コンセプトモデルを登場させました。そのうちの1つがこのデザートXです。
ドゥカティが市販予定車ではない、純粋なコンセプトバイクを展示することはほとんどなく、過去の例を紐解いても初代ハイパーモタード以来なんだとか。もともと、コンセプトのアイデアはあったそうなんですが、今年の夏に急遽ゴーサインが出て、急ピッチでこしらえたのがこの「デザートX」なんだとか。
スクランブラーファミリーには、ストロークを増した専用のサスを装備してオフロードも楽しめる「デザートスレッド」がラインアップされていますが、これは「X」の名が付いているように、もう少しヘビーデューティなイメージでまとめたもの。デザインモチーフはカジバの「エレファント」なんだそうです。
パリ〜ダカールラリー制覇を狙ってカジバが送り込んだマシンがエレファント。(写真は市販バージョンの900ie)一時はカジバ・グループの一員でもあったドゥカティには縁のあるマシンな訳です。このエレファントのイメージにインスピレーションを得たのがデザートX。そう言われて見れば、
どことなく面影がありますよね。
エンジンはスクランブラー1100がベース。フレームも1100用をベースとしています。スクランブラーファミリーはコンパクトなバイクですが、アドベンチャーコンセプトだけに、やはりそれなりのトルクを求めた結果なのでしょうか。
メーターはスマートフォン風デザイン。実際にスマホを活用する仕様にするかは全くの未定で、将来的な拡張性を考えて、いまはこうしているようです。
ダカールマシンよろしく、前後にタンクを持つレイアウト。気になるタンク容量は30リットルぐらいを想定しているそうです。給油口はなんと合計4つ!
マフラーはおなじみのテルミニョーニ製。まだコンセプトなので詳しいスペックはありませんが、月刊オートバイ1月号では、さらなる情報を取材してお届けしますのでお楽しみに!