803ccエンジンを搭載する「最もホットなバージョン」
今回EICMAに2台のスクランブラーファミリーのコンセプトを持ち込んだドゥカティ。1台はアドベンチャースタイルでしたが、もう1台がこのモタードです。ミントグリーンメタリックのカラーは新鮮なこのモデル、実はスクランブラーファミリーの中で最もスポーティな仕様となっているようです。
搭載されるエンジンは803cc。すでにこの排気量のスクランブラーファミリーには、最もスポーティな仕様として「フルスロットル」がありますが、このモタードはそれ以上にホットな性格に仕立てられる予定なのだとか。こちらもアドベンチャースタイルの「デザートX」同様、以前からアイデアを温めていたものだそうで、夏休み返上で製作したプロトタイプだそうです。
ベースとなっているのはオフロードテイストで人気の「デザートスレッド」。こちらにスリックタイヤを履かせ、各部をブラッシュアップしてモタードに仕立てています。ブレーキも大径ローターにブレンボのラジアルマウントキャリパーを組み合わせた豪華仕様です。
スクランブラーファミリーには、エントリーモデルとしても人気の400ccモデル「Sixty2」がありますが、ゼッケン「62」はそのネーミングと同じく、1962年の初代スクランブラーをリスペクトしたものだそうです。リアサスはオーリンズ製のようです。
スクランブラーファミリーは、タンクカバーのサイドパネルを交換してカスタマイズできるようになっていますが、今回のモタードでは、新しい試みとして、タンクのパネル構想を変更。中央に縦の分割ラインが見えると思いますが、ここから左右に2分割可能なパネルを採用、カラーリングも含めた変更ができるようになっています。まだトライの段階ですが、実現が楽しみです。
プロトタイプとは言いながら完成度は高く、印象としてはいつ発売してもおかしくない出来栄え。スクランブラーファミリーの新しい世界を開くこのモタード、発売が待ち遠しいですね。詳しいお話は月刊オートバイ1月号でも紹介しますのでお楽しみに!