新たな個性『クラシックトラベルエンデューロ』とは、
どことなく懐かしいルックスに宿るアドベンチャー!
オールテレーン(=あらゆる地形)を意味するイタリア語「Tutto Terreno」に由来する車名を与えられたV85TTは、長く過酷な旅をするライダーために、モト・グッツィが生み出した本格的なアドベンチャーツアラー。
道無き道を進む砂漠での旅、まさに冒険というべきシーンを想定してデザインされた、かつてモト・グッツィも挑戦していたパリ・ダカールラリー黄金時代を思い起こさせるクラシカルなラリーマシン風スタイルに、ライダーをサポートするライディングモードをはじめとする電子制御デバイスや軽量で大光量のLEDヘッドライトといった、最新のアドベンチャーツアラーのテクノロジーを融合。
そのバックボーンには、モト・グッツィが半世紀にわたり開発を重ねてきた空冷Vツインエンジンを中核とする、信頼性抜群のメカニズムがあるのだ。
魅力を知り尽くすには、
日本を縦断する距離が必要かも?
モデル・ちぱるV85TT試乗インプレ!
キーをオンにすると液晶メーターの画面がとても綺麗で見やすく、オープニングセレモニーもカッコ良くて何度もキーのオンオフがしたくなる衝動を抑えるのが大変でした。メーター画面は、走行中も速度とギアが何速に入っているかが大きな文字で表示され、一目で情報が入ってくるのでライディングに集中できる感じでした。
身長160㎝のやや小柄な私では、見た目も大きくパニアケースも装備しているので、乗り降りでパニアケースが足に当たるのではと、最初は若干躊躇しましたが、意外とすんなり跨がれました。
エンジンの始動を楽しみにしていましたが、アクセルを吹かすと縦型Vツインからくる、モト・グッツィ特有の右に挙動するような反応は、パニアケースが付いているせいか、以前乗ったことがあるV7レーサーほど振られる感じがなく薄まって感じました。停車中にアクセルをガンガン開ければ、振られる挙動は感じるでしょうが、そこまでは別にって感じです。
乗った感じは、853㏄の排気量以上にトルクを感じ、ドコドコドコって表現はあまり好きではないですが、『ドコドコドコーー!』って、特にエンジンの中回転域のトルクが凄いです! ギアをガンガン上げていくと、メーターの画面に予想もしていなかった6速の表示が出て、「うわぁ!
V85TTって6速なんだ!」ってちょっとテンションが上がりました。
塗装は凄く可愛い配色なのですが、最初にハンドル幅も広めで車体も大きいのが第一印象だけど、実際に乗ってみるとハンドルの高さや幅の広さが取り回しの自由度を格段にアップさせてくれました。私の様なアドベンチャー系初心者でも、ヒラヒラと倒しこんだり、旋回もメチャ楽に扱えます。慣れてくると、最初ビビッていた車体の大きさも、そんな大きくないんだなと思えてきました。
3種類のライディングモードも切り替えたりして、雨の日やオフロード走行など、可能だったらせめて太平洋側から日本海側くらいまではもっともっと走りたかったって、後ろ髪を引かれる思いでした。