ジーンズルックの高機能革パンツ

画像: KUSHITANI EX-1216 見た目はデニムジーンズそのもの。デニムよりも表面の摩擦力が大きいので力を入れなくても自然にしっかり車体をホールドできる。 価格:6万1600円 [カラー] インディゴブルー、オールドブラック [サイズ] 28〜36インチ

KUSHITANI EX-1216
見た目はデニムジーンズそのもの。デニムよりも表面の摩擦力が大きいので力を入れなくても自然にしっかり車体をホールドできる。
価格:6万1600円
[カラー] インディゴブルー、オールドブラック [サイズ] 28〜36インチ

多くのライダーがライディング時にデニムジーンズを穿いている理由は、価格や洗濯の扱いを含めた手軽さとカジュアルさだろう。

だが、安全面で見ると、通常のデニムジーンズはライディング向きとは言えない。厚手のデニム地を使って引裂強度を高めた製品、ケブラー繊維で補強し、耐摩耗性を強化したライディングジーンズもあるが、素材の特性として信頼感が高いのはやはり革。

しかし、革製のライディングパンツは独特の存在感があるので街中や飲食店で「浮いた」感じになってしまう。エクスプローラージーンズは、革製ながらカジュアルなシーンにも溶け込むデニム的な風合いが人気を呼んでロングセラーとなっているクシタニの定番製品だ。

画像: 柔らかな革質で、優しく快適な履き心地。裾は長めの切りっぱなしだが、クシタニ店舗で購入すれば初回のみ無料で裾上げできる。

柔らかな革質で、優しく快適な履き心地。裾は長めの切りっぱなしだが、クシタニ店舗で購入すれば初回のみ無料で裾上げできる。

素材はしなやかで丈夫な天然ステア牛革。これに表面だけの撥水加工ではなく、革全体にフッ素を浸透・結合させることで高い防水性が長く持続する特性を実現。革全体が撥水性を持っているので汚れが付きにくいし、裏側から汗が滲みることもない。

また、膝下までカバーしているポリエステルメッシュ裏地で肌に触れる部分の滑りが良く、ライディング中の動きを妨げないし、汗をかいても引っ掛からない。履き心地はデニムジーンズよりも間違いなく快適だ。

なお、今回紹介したエクスプローラージーンズはストレートフォルムのスタンダードモデルだが、ローライズ+立体裁断の「ライド」、裾を細くした「ネオ」、ストレートの「メッシュ」、女性専用ローライズフォルムの「レディース」も用意されている。

テスター太田安治の欲張りリクエスト
僕は「メッシュ」を約20年穿き続けているけど、夏場はデニムより涼しいし、革表面がタンクやシートと適度に密着して車体のホールド性も高まる。あとは今風にカーキとかカモ柄のカラーバリエーションが増えるといいかな。 

画像: ポリエステルメッシュの裏地が膝下までをカバー。膝部分にオプションのKフォームプロテクター(一組3080円)を入れることも可能。

ポリエステルメッシュの裏地が膝下までをカバー。膝部分にオプションのKフォームプロテクター(一組3080円)を入れることも可能。

画像: 水を掛けて15分放置した状態。革にしみ込むことはなく、振るだけで水分は飛んでいく。少しの雨ならレインウエア不要だ。

水を掛けて15分放置した状態。革にしみ込むことはなく、振るだけで水分は飛んでいく。少しの雨ならレインウエア不要だ。

画像: 僕が約20年愛用しているメッシュ仕様。メッシュ部分に入り込んだ汚れが気になって家庭用洗濯機で頻繁に洗っていたら徐々に色が落ちてしまった。

僕が約20年愛用しているメッシュ仕様。メッシュ部分に入り込んだ汚れが気になって家庭用洗濯機で頻繁に洗っていたら徐々に色が落ちてしまった。

画像: だがクシタニに再染色サービス(9900円)を依頼したところ、まるで新品状態に蘇った。エクスプローラージーンズ専用洗剤(990円)を使えば色落ちはほとんど起きず、撥水性能も保てるとのことだから、体型さえ変わらなければ一生物だ。

だがクシタニに再染色サービス(9900円)を依頼したところ、まるで新品状態に蘇った。エクスプローラージーンズ専用洗剤(990円)を使えば色落ちはほとんど起きず、撥水性能も保てるとのことだから、体型さえ変わらなければ一生物だ。

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:梅本まどか

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