選択肢も出そろった250㏄アドベンチャー。中でもスズキVストローム250は我が道を往く個性にあふれている。ロードスポーツ転用のアドベンチャーが手にした最大のメリット、「ロングツーリング」にスポットを当てたモデルなのだ。
※月刊オートバイ2019年7月号掲載「現行車再検証」より
スズキ「Vストローム250」「Vストローム250 ABS」主なスペックと価格(2020年モデル)
[エンジン]水冷4ストローク並列2気筒SOHC2バルブ
[排気量]248㏄
[ボア×ストローク]53.5×55.2㎜
[最高出力]24PS/8000rpm
[最大トルク]2.2㎏-m/6500rpm
[全長×全幅×全高]2150×880×1295㎜
[ホイールベース]1425㎜
[シート高]800㎜
[車両重量]188kg(ABSは189㎏)
[燃料タンク容量]17L
[変速機形式]6速リターン
[キャスター角/トレール量]25.10°/100㎜
[タイヤ前・後]110/80-17・140/70-17
[車両価格(消費税10%込)]58万800円(ABSは61万3800円)
スズキ「Vストローム250 ABS」の各部をチェック
前後一体式シートはクッション厚があって、柔らか目のサスペンション設定と合わせてかなり乗り心地ふかふか。グラブバーはトップケースベースも兼ねて、かなり頑丈なつくりだ。シートを外すとリアサスのプリロード調整ができる。
スズキ「Vストローム250 ABS」 ライディング・ポジションと足つき性
ライダーは178㎝/80㎏
シート厚がありながら足つき性を犠牲にしないのがVストローム250の美点。身長160㎝台でも足つき性に心配はなく、ライディングポジションも高いハンドル、低いステップのおかげで快適のひと言!
今回の試乗距離は、約500km。平均燃費は32.0km/Lでした!
今回の取材では、都内を出発して一般道、高速道路を乗り継いで、約250㎞の日帰りツーリング、さらに街乗りで1週間ほど乗り回した。
1回の満タン給油でどこまで行けるか、計算上500㎞は行ける…と思ったものの、くじけて400㎞ほどで給油。燃費走行を心がければ1タンク500㎞は達成できそうだ。省燃費のエコツーリングをしたいなら、Vストローム250が最強⁉
文:中村浩史/写真:島村栄二
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