絶対的な信頼性を確保した上で、個性を出していくのがプロならではの技術。その内容はおおいに参考になるものなのだ。あのモデルがこんなカタチに仕上がっている!
撮影●富樫秀明、西田まさし 情報提供●ミスターバイクBG
重戦車が華麗に舞うGSX1100E(GSX750E)by POWER BUILDER
そのルックスからして力強いマッシブな印象を受けるGSX750E(通称ベコ)。
「そこが良くて!」とオーナーになった人が多いのも確かで、モディファイする場合は元々の個性は残す場合が多い。この750 ベコのエンジンはボアアップを施し、1260cc に。
つまり1100E をベースにした場合と同等の排気量を確保。カムも交換され、吸排気系も交換した事で飛躍的にパワーは向上。マフラーをノーマルの太い左右二本出しから集合に変更した事で車体下周りはスッキリしている。
それは足周りにも言える事で、3本スポークのキャストホイールと社外ブレーキシステムの組み合わせ方は、非常に精悍なイメージ。妙に派手な色を織り交ぜていないのも好印象だ。
テールカウル周りは「ツライチ」感が出ていて、こちらもスマートさを兼ね備えたもの。リアショックは社外品で正立フロントフォークは実はショーワ製39 φとするなど、さりげなく……実は相当な実力の持ち主。