マスクは分け合えば無くならない。あたしの持論です。
みなさん、こんにちは。福山理子です。
いまは「STAY HOME」。 暴れん坊のあたしも、おうち生活してます。
悪いウイルスのせいでこんなに豊かな日本にも足りないモノが出てきたり、ウイルスだけじゃなく悲しいこともたくさん生まれてしまいました。
でも、いままで見えなかった大事なものを見ることができる大切な時間でもありますよね。
路地では、最近なかなか見ることのなかった、家族でキャッチボールやバトミントン。近所のおじさんが自ら、おうちのペンキ塗り。今まで忙しかった日常より、ほっこりさせられることもたくさんあります。
もしかしたら忙しさにかまけて、あたしが気づけなかったのかもしれません。
マスクを奪いあう人たちもいれば、分けあう人もいます。
あたしがマスクを作ろうと思ったきっかけは、誰かにプレゼントしたいと思ったから。それは、あたしがマスクを頂いたことのある人間だからです。
いただいたときには涙し、感謝しかありませんでした。
こういう時に本物の強さや優しさを持つ人を知りました。
今回、あたしは生まれて初めてお母さんと、お裁縫をしました。
あたしは、おばあちゃんっ子で、おばあちゃんから離れない子でした。
わがままな甘えん坊で、お台所にも入ったこともなければ、針なんてもったこともない。
両親と姉妹とは一度も生活したことはありません。おばあちゃんは何でもしてくれました。
だから、まさか、あたしが、お裁縫をするとか、母と一緒にものづくりをするなんて考えたこともありませんでした。
ただ、誰かが喜んでくれますようにと、作りました。
が、まじで、辛かったです。ほんとに向いてないんです。
でも、完成したときは誰かにプレゼント出来るという嬉しさとお母さんと半日こたつの中で悪戦苦闘しながら、泣いたり、笑ったり、怒られながら何かを一緒にできたという嬉しさも生まれていました。
糸って人の心も紡ぐんだなって思いました。
この時間は、神様がくれたら休息だと思って心磨きをしようと思っています。
こんなことないもん。いのちがありさえすれば大丈夫。みんなで静かに闘っていきましょう。
することがないとか暇とかじゃなくて、できることはたくさんあることに気づけたらキュンとくるはず。
たくさんの優しさが世界にうつりますように。
そして、お母さん、ありがとう。
あたしは、このマスク騒ぎが大嫌いです。でも、マスクを送ってくれる方もいます。
横浜にあるKATANA専門店、ユニコーンジャパンさんもそうでした。
ユニコーンジャパンさんのママが手作りのカタナマスクを送ってくれたの。嬉しかったあ。
しかも、あまりのカッコ良さに、使うのに躊躇してしまうほど。でも、命を守ってくれるマスク。いっぱい使ってます!
少し汚れてしまったマスクの上からもいいですよ。
あたしも、反対に増えると、周りの困っている人に送っています。
不思議なことに、欲張らないと、マスクって、無くならないの。あたしは、一度も血まなこになって、買ったことも並んだこともありません。
このマスクは数枚作ってあり、これから会う困っている人に渡したいと思います。14時間以上かかったけど、縫い方も知らないから直ぐに壊れてしまうかもしれません。
どうか、余っている人のマスクが、困っている人に届きますように。
文・写真:福山理子