話はもどって、 V7Ⅲ Racerのお話!
カフェレーサースタイルのモトグッチ・V7Ⅲ Racer 10th Anniversaryは、セパレートハンドルに加えてバーエンドミラーの採用によって、よりハンドルが垂れて絞れていそうな雰囲気が出ていますが、乗ってみるとそこまでの低さを感じず、セパレートハンドルなのにUターンが余裕を持ってできました。
タンクの上部がスーパースポーツのように張り出さずスリムになっているので、右に目一杯ハンドルを切っても手首がタンクに引っかかりアクセルが開けにくいということがないのに加え、ハンドルの程よい位置、そしてハンドリングの良さがとても影響していると思いました。
総合的な操作性もかなり良くて驚きました!
もしハンドルがスルスルと切れていってしまっても、予想以上に舵角がついてしまって不安になってしまいます。でもそれが無いんです。
ハンドルは切れやすいのに怖くない。これは私が勝手に思っただけなんですが、タイヤに関係しているのかなと思いました。フロントタイヤ18インチ、リヤタイヤ17インチなので少し前あがりです。なので、ライディングポジションが楽、だけど前あがりでもフロントに荷重をかけやすく、そのちょうどいいバランスが取れてるからこその操作性の良さなのかなと感じました。
モトグッチ特有の、エンジンをかけた時の横揺れは慣れてしまえば心地良くさえ感じます。
慣れる前は、エンジンをかける時は立ちゴケしまいと気合を入れて踏ん張っていたけど、初日の後半に差し掛かったくらいには、気は抜けないけれど立ちゴケするかもという不安は無くなりました。
V7ⅢRacer 10th Anniversaryの足つきです。
走り出すと大排気量の重さを感じずスムーズに走り出せました。でも低速ではかなりのトルクを感じるため、街乗りが長くなると少し右手に疲れを感じました。私の握力も関係あるはずだから男性だと平気なのかな?
サスペンションは比較的柔らかい方だと感じました。ポヨンポヨンするほどでもないから、比較的という表現が合ってるのかなと思います。硬めだと支えてくれてる感が増すと思いますが、こちらは受け止めて吸収してくれてる感が強いです。
ワインディングなどのカーブではリアが外から入ってくるような感覚がありました。ホイールベースは1,463mmと長いわけではないのですが、シャシーの拗れを感じやすいマシンなのかなぁ。なんだろうなぁ。
兄弟モデル?? V7Ⅲ Stone にも乗りました!
足つきは両爪先つくことができ、停車時もお尻をずらさず片爪先べったり(ここ重要! ベッタリかツンツンかでだいぶ変わります!)つくこともできるので、問題なしです。
V7Ⅲ Racer 10th AnniversaryとV7Ⅲ Stoneは、同じV7Ⅲということもありすごく大きな違いがあるわけではないけれど、ライディングポジションを含め、ユーザーの細かい好みにそれぞれ応じているなと感じました。
私の好みはレーサーでしたが、だからといってみんなにレーサーを勧めるかというとそういうわけでもなく、本当に好みの問題だなと感じました。
乗り味と見た目と皆さん的にはどちらなんでしょう?
個人的には乗り味も見た目もレーサーでした!!
今回のこのキャンツーは寒い中みんなで準備して、撮影して、編集部さんカメラマンさんオートバイ女子部のみんなで乗り切ったって達成感が凄かったです。
一丸となってキャンツーしたなって。
オートバイ女子部がこんなに大人数集まって、あんなに長時間喋ることがなかなかないので、バイクの話もしたし、プライベートの話もしたし、みんなのことをもっと深く知れたんじゃないかと思います。
ここまで読んでくれてありがとうございました⭐︎
撮影/柴田直行、松川 忍
MOTO GUZZI「V7 III Racer 10th Anniversary」 主なスペックと価格
全長×全幅 | 2185×740mm |
ホイールベース | 1463mm |
シート高 | 770mm |
車両重量 | 209kg ※走行可能状態(燃料は90%搭載時) |
エンジン形式 | 空冷4ストOHV2バルブV型2気筒 |
総排気量 | 744cc |
ボア×ストローク | 80.0×74.0mm |
最高出力 | 38kW(52HP)/6200rpm |
最大トルク | 60N・m/4900rpm |
燃料タンク容量 | 21L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-18・130/80-17 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 137万5000円(消費税10%込) |