普段使いを極めた、高品位インカム!
1対1の通話から始まったライダー用インカムだが、スマホなどの各種デバイスとの連携や複数台同時通話といった多機能化に伴って設定や操作が複雑になり、価格も上がっている。そこでライダーの現実的な使い方を細かく検証し、使いやすさと低価格を実現したのが『B+COM・ONE』だ。
ビーコムシリーズのスタンダードモデルという位置付けだが、音楽再生時の音質に定評のあるステレオスピーカーシステム、B+COM・ONEとハイエンドモデルの『SB6X』を合計6台まで簡単に接続できるB+LINK機能、IP67相当の防水性能など、基本機能はSB6X譲り。ブルートゥースをシングルチップとしたことで他のライダーと通話しながらスマホなどの音楽をBGMとして流せる「聴きトーク」機能は省かれたが、本体が軽量コンパクトになり、低価格も実現している。
僕は日常的にインカムを使っているが、メインの用途はナビアプリの音声ガイドを聞くことと電話の発着信。インカム通話はタンデムのときだけで、BGMも流さない主義なのでB+COM・ONEの機能で何ら不足はないし、操作も覚えやすい。
日本の企業が日本のライダー向けに開発している安心感に加え、充実したサポート体制にも定評あり。初めてインカムを使う人が選んでも間違いのない製品だ。
SYGN HOUSE
B+COM ONE
価格:2万9700円
テスター太田安治の欲張りリクエスト
現実的な環境下での使いやすさを追求した製品コンセプトに納得。ペアリングや各種設定をスマホで行えるSB6X用のモバイルアプリがONEにも対応予定とのことなので、一日も早い公開を期待しています。
「6X」用に待望のAndroid用もリリースが開始! 「ONE」用のリリースも待ち遠しい!
性能比較表
ハイエンドモデル | 商品性 | スタンダードモデル |
高音質 B+COM SOUND SYSTEM | オーディオシステム | 高音質 B+COM SOUND SYSTEM |
対応 | 聴きトーク機能 | - |
対応 | かんたんB+LINK通話 | 対応 |
対応 | ユニバーサル・レシーブ通話 | 対応 |
対応 | ユニバーサル通話 | 対応 |
6人(V3.0以降) | 最大通話可能人数 | 6人 |
対応 | B+COM U PC版UPD機能 | 対応 |
対応(V4.0以降) | B+COM U Mobile App | 対応予定(未定) |
40φ×D10mm 16Ω USB Type-Cプラグ | スピーカー | 40φ×D11mm 16Ω USB Type-Cプラグ |
Li-Po 3.7V 800mA | バッテリー | Li-Po 3.7V 650mA |
インカム通話 最大約16時間 携帯通話、音楽再生 最大約18時間 (それぞれ単体での稼動の場合) | 連続仕様時間 | インカム通話 最大約12時間 携帯通話、音楽再生 最大約14時間 (それぞれ単体での稼動の場合) |
約60g | 本体重量 | 約43g |
IP67相当 | 防水性能 | IP67相当 |
ご購入日より1年間 | 保障期間 | ご購入日より1年間 |
2017年8月 | 発売日 | 2020年1月 |
シングルUNIT ¥34,800(税抜) ペアUNIT ¥67,500(税抜) | 価格 | アームマイクUNIT ¥27,000(税抜) ワイヤーマイクUNIT ¥27,000(税抜) |
他ブランドのインカムとも、繋がりやすいことで定評のある「B+COM」シリーズ。ソロツーリング派や通勤、通学での走行が多いなら「ONE」、グループツーリングが多いなら「6X」という選択が良さそうだ。(編集部)
撮影/柴田直行、南孝幸 モデル/梅本まどか
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