未塗装樹脂パーツの色褪せ、白ボケを復活!
オートバイのリアフェンダーやミラー/ウインカー/ストップランプのボディ、チェーンケースなどには黒くて表面が少しザラついているPP(ポリプロピレン)樹脂が使われることが多い。軽くて丈夫で製造コストが安いことがメリットだが、紫外線を浴びると徐々に色が褪せ、艶も失われていく。
ワックスやコーティング剤は樹脂表面の細かな凹凸に入り込んで白っぽくなるものがあるのでシリコン系の艶出し剤を塗るのが無難だが、耐久性が低く、乾いたり水で流れたりですぐに効果がなくなるのが弱点だ。
タナックスの新製品「ガラスコート プロ艶」は未塗装樹脂専用に開発されたガラスコーティング剤で、1年以上もガラス皮膜を保持し、輝きが持続することが特徴。フッ素も配合してあるので高い撥水性能も発揮する。
施工部分のホコリや泥汚れを落としてから、付属の塗布スポンジに液剤を受けて塗り伸ばし、ウエスで拭き取れば作業終了。驚くほど伸びがいいため作業が楽だし、15㎖容量でもかなり広い面積に使えそうだ。
写真で判るように艶出し効果は抜群。白ボケしてくたびれた感じになっていた部分が艶やかな黒に復活した。タナックスは自動車のバンパー部に施工して一年以上屋外に駐車する社内テストを行ったが、艶は保持されたままだったという。
掛けた水が小さな水滴になり、息を吹きかければ転がり落ちることで撥水性の高さも確認できた。4000円近い価格だが、効果と耐久性、施工面積の広さを考えれば充分に納得できる。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
まだ効果の持続性は判断できないが、艶出し効果、撥水効果は素晴らしい。塗布スポンジも使いやすいが、細かな部分は小さなブラシを使ったほうが施工しやすそう。スポンジがもっと薄ければ、しみ込む量を減らして液剤を節約できるかも知れない。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:梅本まどか