スーパーカブといえば誕生63年のいわば「お仕事のアシ」でオジサマのバイク……だと思っていたら、そうじゃない! 125のスーパーカブ、チョー可愛いです!

決まった道を通るより寄り道しながら走りたい

画像1: 決まった道を通るより寄り道しながら走りたい

スーパーカブというと、私にしてみればどうも、オジサマたちのお仕事のパートナー、というイメージ。

けれど、目の前にあるC125は、そのオジサマを思わせるカラーリングなんですが、優しい色合いで、不思議と地味さを感じませんでしたね。

どこか懐かしい、ひと目ですぐに愛着がわくような、そんな素敵なデザインだと思いました。クラシックなスタイリングなのに、LEDのヘッドライトやウィンカー、キーレスエントリーやデジタルメーターを採用していることもあって、新しさとクラシックさを、上手にミックスしているなぁ。

オートバイにこんな表現を使うのはおかしいかもしれないけど、カッコいいでも、キレイでもない、可愛いんです。昔からスーパーカブを知っている人は懐かしいと思うだろうし、そんなに予備知識を持っていない私みたいな人は、可愛いって思うはず。そんな印象なんです、C125は。

またがってみると、ハンドルとステップ位置がちょうどよくて、ラクな姿勢で乗ることができます。クラッチレバーのないシフトチェンジは慣れればとてもラクで、ほぼオートマのような乗り方もできるし、シフトアップポイントもわかりやすい。

走ってきて、4速のまま信号待ちしてしまうことがあったんですが、それでも停車中は前に踏み込むだけでニュートラルに入るので、リカバリーも早くて助かりました。いま何速に入っているかがわかるギアポジション表示が、すごく助かりますね。

画像2: 決まった道を通るより寄り道しながら走りたい

エンジンは、回転を上げるほどグッと力が出るようなタイプで、回転を上げなくてもトルクがあって、スムーズに走れました。エンジンブレーキも強めで、自分のアクセルワークで、のんびり走るのも、キビキビ走るのも自由。いろんな乗り方ができるバイクだな、って感じです。

サスペンションは柔らかすぎず、硬すぎずですが、シートが広々として柔らかいので、お尻も痛くならないし、腰に負担もかかりませんでした。

車体が軽いし、ハンドル角も切れるので、細い道やちょっとしたダートにも踏み入って行けますね。C125は、いつも決まった道を走るというより、いろんなとこにちょこちょこ寄り道しながら走るのが楽しいです。

可愛いスーパーカブ、けれど可愛いだけじゃない、いろんな乗り方ができる奥の深さも感じられました。スーパーカブは女性ライダーも多いと聞きます。なんだかそれが、よくわかったような気がしました。

文:木川田ステラ/写真:赤松 孝

ホンダ「スーパーカブ C125」

画像: ホンダ「スーパーカブ C125」

1958年にデビューした初代スーパーカブ「C100」をモチーフにしたモデルがC125。フレームはスーパーカブ110ベースの新作、 エンジンをGROMやモンキー125と共通とし、スーパーカブならではのシーソー式ミッションを組み合わせた。スタイリングも初期のスーパーカブを思わせるものとなり、単なるビジナスパートナーというより、趣味の乗り物として人気上昇中だ。

SPECIFICATIONS
税込40万7000円
[全長×全幅×全高]1915×720×1000㎜[ホイールベース]1245㎜[シート高]780㎜[車両重量]110㎏[エンジン形式]空冷4ストSOHC2バルブ単気筒[総排気量]124㏄[ボア×ストローク]52.4×57.9㎜[圧縮比]9.3[最高出力]9.7PS/7500rpm[最大トルク]1.0㎏-m/5000rpm[燃料タンク容量]3.7L[キャスター角]26゜30′[トレール量]71㎜[ブレーキ形式 前・後]:ディスク・ドラム[タイヤサイズ 前・後]70/90-17・80/90-17

画像: 中央にギアポジションインジケーター、時計、オド&ツイントリップを表示する液晶表示を持ち、外周にアナログ式スピードメーターを持つメーター。ギアポジション表示が便利!

中央にギアポジションインジケーター、時計、オド&ツイントリップを表示する液晶表示を持ち、外周にアナログ式スピードメーターを持つメーター。ギアポジション表示が便利!

画像: カブならではのシーソー式チェンジペダルは、つま先方向に踏んでシフトアップ、カカト方向に踏んでシフトダウン。停車時のみ4速の次にニュートラルに入るロータリー式となる。

カブならではのシーソー式チェンジペダルは、つま先方向に踏んでシフトアップ、カカト方向に踏んでシフトダウン。停車時のみ4速の次にニュートラルに入るロータリー式となる。

画像: 生産国のタイで企画がスタートしたC125は、現地での超高級モデル。結果、日本仕様もあわせ、キーレスエントリーが装備された。ボタンひとつでシートオープン、アンサーバック機能つき。

生産国のタイで企画がスタートしたC125は、現地での超高級モデル。結果、日本仕様もあわせ、キーレスエントリーが装備された。ボタンひとつでシートオープン、アンサーバック機能つき。

画像: 本誌スタッフでありモデル、木川田ステラ。愛車はヤマハのドラッグスタークラシックで、キャンプ女子でもある。「キャンプ好きにもスーパーカブのオーナーさん、多いんですよ」。

本誌スタッフでありモデル、木川田ステラ。愛車はヤマハのドラッグスタークラシックで、キャンプ女子でもある。「キャンプ好きにもスーパーカブのオーナーさん、多いんですよ」。

画像: クロスカブ110に続き、タンデムステップは標準装備。でも、タンデム用のシートはオプション設定。今回タンデムもしましたが、すごく乗り心地のいいスクエア形状のリアシートでした。

クロスカブ110に続き、タンデムステップは標準装備。でも、タンデム用のシートはオプション設定。今回タンデムもしましたが、すごく乗り心地のいいスクエア形状のリアシートでした。

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