対応ソケットが多さでは9.5sq.だがオーバートルクを避けるため6.3sq.を推したい
バイクには様々なサイズのボルト/ナットが使われているが、エンジン関係やDIYメンテナンスで作業する外装部分には8mm〜14mmサイズ(六角部の二面幅)が多用されている。
14mmサイズの標準締め付けトルクは34Nmだが、要注意なのがオーバートルク。特に差し込み角9.5sq.や12.7sq.サイズのラチェットレンチを使うと締め過ぎになりがち。14mmサイズまでなら6.3sq.のソケットレンチが使いやすい。
日本を代表するKTCの高品質工具シリーズ『ネプロス』にラインアップされているNBR290は、全長125mmと短めなので奥まった場所でもハンドルを振りやすく、オーバートルク予防にも効果的。歯数90枚のギアにより送り角はわずか4度で、微妙なトルク調整もやりやすい。
組み合わせる六角ソケットは4mmから14mmまでの12種類で、25mmから150mmまでのエクステンションバーや首振りのユニバーサルジョイントまで揃っている。
バイク用としては対応ソケットサイズが多い9.5sqを推奨する人が多いが、個人的には6.3sq.がお薦め。まずは8mm〜12mmのソケットを揃えて使ってみるといいだろう。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:梅本まどか