ヤマハ「YZF-R25」と「MT-25」はどこが同じでどこが別物？各部装備を比較しながら見てみよう！

燃料タンクの容量はどちらも14L。見た目の形状が異なるのはカバーのちがいで、それぞれのライディングポジションに最適化した形状としています。

高速道路を約150km＆下道を約100km（合計約250km）走って、平均燃費はどちらも約28km/L前後。メーターで表示される平均燃費と実測の差はほとんどありませんでした。

計算上だと1給油あたりの走行可能距離は、14L×28km＝392kmとなります。実際には250kmを走る前に、燃料計は残り1コマを表示するので、250km～300kmを目安に給油するのが安心でしょう。

メーターはどちらもデジタル。MT-25の方には、左上にMTシリーズを示すマークがさりげなく表示されています。

スピードメーター・タコメーター・燃料計・オドメーターのほかに、時計・水温計・ギアポジションインジケーター・トリップ1＆2が備わっています。

さらに、前述の平均燃費と瞬間燃費の表示も可能。オイル交換トリップメーターや、シフトタイミングインジケーターランプといったものまで搭載。一昔前の250ccでは考えられないほど多機能です。

シート高は780mmで、身長175cm以上のライダーなら両足かかとまで接地するでしょう。車両重量はYZF-R25は167kg（ABS仕様車は170kg）、MT-25は169kg。どちらも取り回しもラクラク。170cm以上のライダーなら、またがったままでも前後に動かせるはず。

どちらも極端なライディングポジションではないため、見た目はさほど変わりません。だけどやっぱりセパレートハンドルを採用しているYZF-R25の方が少し前かがみ。

乗りやすさ、走りやすさは人それぞれ。ビギナーさんの場合は一般的な教習車に近いバーハンドルのMT-25の方が抵抗なく乗れると思います。

どちらにしようか迷っている方は、お店で両方またがって比べてみるのはもちろん、試乗してみるのがおすすめです。

YZF-R25・MT-25のこの2台、どちらかにできてどちらかにはできない、ということはほとんどありません。

強いてあげるとすれば、のちのちサーキット走行を楽しみたいならYZF-R25がいいでしょう。逆にキャンプツーリングなど、全国各地を走り回りたいという方には、MT-25の方がいいかもしれません。

その理由は、バーハンドルでポジションが直立に近いMT-25は、荒れた舗装路や、キャンプ場の入口のちょっとした未舗装路で安心して走れるから。それも程度の差でしかありませんが。

シンプルに「見た目が好きな方を選ぶ」というのも、有力な判断方法だと思います。

まとめ：西野鉄兵／写真：オートバイ編集部

《比較検証》ヤマハ「YZF-R25」と「MT-25」は何がどう違う？新連載〈パイセンとコーハイの掛け合いインプレ〉 - webオートバイ
　

ヤマハ「YZF-R25」の主なスペックと価格