移動時の「密」を避けられることから、注目度が高まっている 原付二種スクーター。通勤通学や買い物など日常のコミューターとして最適なモデルはどれなのか? 各メーカーの広報担当者におすすめの一台を聞いてみました。今回はヤマハ編をお届けします!
まとめ:西野鉄兵/写真:赤松 孝/取材協力:ヤマハ発動機販売

ヤマハの広報担当者のイチオシは「トリシティ125」

画像: YAMAHA トリシティ125 排気量:124cc メーカー希望小売価格(税込):42万3500円(ABS仕様車は46万2000円)

YAMAHA トリシティ125

排気量:124cc
メーカー希望小売価格(税込):42万3500円(ABS仕様車は46万2000円)

トリシティ125シリーズは、2014年にABS無しモデルが初登場。翌年の2015年にはABS仕様車が追加発売されました。

前二輪を採用した三輪スクーターは、圧倒的な存在感を放ち、瞬く間に浸透していきます。いまでは東京を走っていると毎日のように見かけるモデルに。それでも「あ、トリシティだ」と思うのは、やはり特別な存在だからでしょう。

ヤマハ発動機販売の広報担当・井田龍太さんは、おすすめ理由として「雨の日や風の強い日でも乗らなければならい通勤でこそ、ぜひ三輪の安定感を体感いただきたいです!」と語っています。

フロント2輪の安定性は絶大で、地面にがっちりと接地している感じが伝わってきます。それでいて、気分や操作感は完全に普通のバイクに乗っているときと同じ。傾けることにより曲がるという点は二輪車のスクーターと同様です。

トリシティ125はブレーキが高性能

画像: トリシティ125はブレーキが高性能

安定感があるのとともに、制動力が高いのもフロント2輪ならでは。トリシティは、それぞれのタイヤにシングルディスクブレーキが備わっています

トリシティ125のブレーキは、UBS(ユニファイドブレーキシステム)を搭載。これは、左ブレーキレバーの操作によって、リア&フロントブレーキにバランスよく効力を発生させることで、制動時の車体挙動を穏やかにするという機構です。

さらにABS仕様車なら、ブレーキ操作時にスリップを検知すると、独立した3つのブレーキをそれぞれ最適に制御して車輪のロックを抑制できるので、安心して両手のレバーを強く握れます。

原付二種スクーターで前後ディスクブレーキ採用はヤマハならではのこだわりです。それを3つのタイヤとABS、UBSで体感できるのはトリシティ シリーズだけです!」とヤマハの井田さん。

画像: www.autoby.jp
www.autoby.jp

たしかに、他メーカーの原付二種では、ミッション車なら前後ディスクブレーキを採用しているものはあるものの、スクーターではヤマハだけ。ヤマハはNMAX、シグナスX、BW’S125でも前後ディスクブレーキを採用しています。

油圧式ディスクブレーキは、ドラムブレーキより制動力が高いのはもちろん、パッドの交換時期を外から目視で確認できるというメリットもあります。毎日乗るバイクとして嬉しい性能です。

トリシティ125のフラットなフットボードは通勤バイクとしてもありがたい

画像: シート高:765mm モデルは身長163cm

シート高:765mm モデルは身長163cm

トリシティ125はその存在感から、原付二種というよりもビッグスクーターに近い印象を受けますが、給油口はシート下にあり、フットボードがフラットなのも使い勝手がいいポイントのひとつ。

「乗り降りがラクで、ポジションの自由度も高くなっています」と井田さんがいうとおり、跨ってみると、ゆったりと椅子に座っているような感覚でとってもラクちん。

風や雨は走っているとほとんど下半身には当たりません。スーツや革靴が汚れてしまう心配が少ないというのも通勤に使うスクーターとしては大事なところ。

ちなみにフットボードの上には、何かと役立つコンビニフックも備わっています。

画像: シート下ラゲッジスペースの容量は約23.5L。ヘルメットがひとつ収納可能(ものによっては入りません)。

シート下ラゲッジスペースの容量は約23.5L。ヘルメットがひとつ収納可能(ものによっては入りません)。

トリシティ125は2018年に大きな進化を遂げた

トリシティ125は、2018年にモデルチェンジを果たしています。フレームから新設計のものを採用、足つき性の向上を果たし、LEDヘッドライトや電源ソケットが搭載されるなど、大規模なアップデートとなりました。

画像1: トリシティ125は2018年に大きな進化を遂げた

なかでも水冷単気筒エンジンは、大幅に進化。高効率燃焼、高い冷却性、ロス低減の3点にフォーカスして開発された「BLUE CORE」エンジンを搭載。

吸気排気のバルブ数は、2バルブから4バルブになり、さらにVVA(可変バルブ機構)を搭載。これは、吸気バルブの作動を低中速側と高速側で切り替えるもので、トルク特性と燃費に貢献。高速域では心地いい加速感をもたらします。

と、ここまでトリシティ125の魅力をいろいろ紹介しましたが、まだ世の中に出てきて6年弱の新しい乗り物です。まだ乗ったことがない方は、ぜひ販売店などで試乗をしてみるのがおすすめ。あなたの予想している乗り味と、大きく異なる場合は多分にあります。

僕の場合は「予想していたよりもすっごく軽快!」というのが、ファーストインプレッションでした。グリップ感はあるけれど、鈍重な感じは皆無。まったく新しい乗り物だと思いました。

はっきりと言えることは、通勤をはじめ街乗りスクーターとしてすこぶる優秀。新しいバイクを買うときの選択肢のひとつとして、頭に入れておいて損はないですよ。

画像2: トリシティ125は2018年に大きな進化を遂げた

まとめ:西野鉄兵/取材協力:ヤマハ発動機販売

ヤマハ「トリシティ125」主なスペックと価格

※《 》内はABS仕様車

全長×全幅×全高1980×750×1210mm
ホイールベース1350mm
最低地上高165mm
シート高765mm
車両重量159kg《164kg》
エンジン形式水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
総排気量124cc
ボア×ストローク52.0×58.7mm
圧縮比11.2
最高出力9.0kW(12PS)/7500rpm
最大トルク12N・m(1.2kgf・m)/7250rpm
燃料タンク容量7.2L(レギュラーガソリン)
変速機形式Vベルト式無段変速
キャスター角20゜
トレール量67mm
タイヤサイズ(前・後)90/80-14M/C 43P(チューブレス)・130/70-13M/C 57P(チューブレス)
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格42万3500円(税込)《46万2000円(税込)》

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