今回の道中の模様はこんな感じです。これからも、旅先で出会った絶景を、随時動画にてご紹介していきますのでお楽しみに!!
※本編でご紹介している写真の撮影は全て車両通行可能な場所で行っております。
早朝一番乗りを目指すはずだったのに…まさかの寝落ち
礼文島から帰って来たばかりだけれど、あたりは真っ暗な中、そのまま向かったのはオホーツク側。猿払村というエリアなんだけれども、さすがに眠たくなって途中にある道の駅で撃沈。
ここからなら1時間もかからず行くから良いだろう、と思って眠りについたのだが、これがマズかった。
気がつけば時刻はもう5時。
寝坊した!!
強行軍で暗い中急いで向かったのは、この道のためだったのだ。
エサヌカ線。
牧草地の中、ただひたすらまっすぐ伸びる道は、信号も標識も電信柱もない。
ただ真っ直ぐに伸びる道。
ここが近年ライダーに人気で、晴れていればライダーがうじゃうじゃ集まるところなのだ。
真っ直ぐな道ゆえ、他のライダーがいると写真に映り込んでしまう。だから誰も来ない早朝を狙ったのだが、時刻はすでに6時過ぎ。ライダーどころかクルマもチラホラやってきている…。
みんなココを通過するだけならいいが、この景色だもの、そりゃ撮影したくもなるよね。ということで、みんな車両を道路に止めちゃうから、もうクリアなバックでの撮影はできないのである。
不覚だ…。
今更慌てても仕方がないので、すぐ脇にある秘密の場所にtboxを置いて店を広げる。こういうときに限ってメチャクチャ天気がいいのがムカつく(笑)
仕方ない。寝坊した自分が悪いのである。
転んでもタダでは起きない。ということでしっかり絶景ゲット!
しかし! 実を言うと私の「本命」はエサヌカ線じゃないのだ。
実はその道の海側に、並行して走っているオフロードがあるのだ。この道は知る人ぞ知る道で、ほとんど人が入ってこない。たまにレンタカーに乗ったカップルなどが、何を間違えたか知らないが紛れ込むことはある。地図に乗ってるから来ちゃうんだろうけれど、ここはオフロードバイクでないと、ちと厳しい道なのだ。
それがこの道だ。
この圧倒的大自然!
横にはオホーツク海!
そこを疾走するアフリカツイン!
最高じゃないか!
完全に気分はダカール・ラリーである。
走っているところは砂浜じゃないけれど、気分だからいいのだ。
こういう時は気分を盛り上げるのに音楽が欠かせないが、まぁこういう場合、古い方ならハウンドドッグや浜田麻里とかになるんだろうけれど、私は違う。
私はこれ!
なぜか?
それは、高校生の時にたまたまつけたテレビで放送されていたファラオラリーのBGMにこれが使われていて、その時の映像と音楽が今でも焼きついてるからなのだ。
パリダカじゃないの? と思うかも知れないが、パリダカの映像って、昔はそんなにキレイな映像じゃなかったのだ。なんだかいつもどんよりしてて暗い感じ。でも、ファラオラリーは白い砂漠、青い空、まっ平の砂の海を走り抜ける絵がなんとも美しく、この音楽にとてもマッチしているように感じたのだ。
今ならアプリで簡単にアーティストがわかるけど、当時はこの曲を手に入れるのに、どう探していいものやら分からなかった。それがある時、テレビの番組のBGMに使われていて、すかさずテレビ局に「今流れている音楽のアーティストと曲名教えてください!」って電話したのだ。
そしたらちゃんと教えてくれて、そのメモを持ってタワーレコードに買いに行ったんですよ。
私にとってこの曲は、ファラオラリーを見てから10年経ってようやくゲットした思い出の曲でもある。今回初めてこれを聞く人は「古っ!」って思うだけかもしれないが、人の思い出の曲なんてそんなもんである(笑)
そんな思い出の曲を走りながら聴く。アフリカツインならAppleのCarPlayが標準装備なので、サイン・ハウスのビーコムと繋いで聴けちゃう。
当然ヘビーローテーション(笑)。そんこんなで、ここは大好きな道の一つなのだ。
海も、夕日も、夜景もキレイ。なんという贅沢!
オホーツク海がこんなに青く見える日って、けっこうレアだと思うよ(笑)
そして夕日もキレイ!
ここは本当に日本か? って思えるくらい人工物がなくて、何もない。いるのは鹿くらい。それがまたいい。
月が想像以上に明るかったので、残念ながら星空は臨めず。
ここで星空見たらすっごい綺麗なんだけどなぁ。
なんたって周りに光が一切ないからね。しかもあたり一面真っ平だし。残念。
ほら、月がこんなに明るいんだよ。まるで夕日か朝日みたいでしょ?
あ! エサヌカ線忘れてた!(笑)
一応撮りましたとも。
でも、やっぱりアフリカツインには海沿いのダートの方が似合ってるし、走っていて気持ちいい。
満足じゃ!
協力:ホンダモーターサイクルジャパン、野口装美、ダートフリーク、サイン・ハウス
写真:三橋 淳
【次回予告】 名所エサヌカ線を出て、次なる目的地に向かう三橋 淳。しかし、そこで彼を待ち受けていたのは曇天と、予想だにしなかった「難敵」の集団が! いったい何が彼を待ち受けていたのか? 平和な夜は訪れるのか?次回「湖畔の一夜」をお楽しみに!