いよいよ最高峰クラス!

そして、トップカテゴリーの国際A級スーパークラスですが、時間もない中、観てるお客さんも多いので1回目にレディースクラスを追って見た中で難しそうだった所や見たいポイント、幾つかのセクションに絞り観戦!

個人的に一番印象に残っているのがセクション2。

ここはかなり難関でコース内に小さい滝のような水が流れているポイントがあったり、1回目には小川友幸選手と小川毅士選手は3点、他の選手は5点とかなり難しそうでした。

画像: かなり吟味しています。

かなり吟味しています。

みんなで会議でも開いてるような様子で話し合っていたり、何度もラインを確認しているようでした。

そんな中で少しでも進みやすそうなラインを通る選手がいると、そのトライの後にみんながそこに集まり、ラインを確認し、どちらで行くかまた吟味。

でも、自分で決めたラインそのままで行く選手もいれば、変える選手もいてとても面白かったです!

このセクション2で特に印象的だったのが、氏川政哉選手。

画像: アシスタントさんと吟味中です。

アシスタントさんと吟味中です。

氏川選手は去年観に行った時も若くて勢いがある走りをしている、期待の星という印象がかなり残っていて今年も注目して観ていました。

そんな氏川選手は今回、難しいセクションが多くみんながしっかり下見している中でも氏川選手はよりしている様に見え、タイムコントロールをしているアシスタントさんに「せいやー!いくよ」などとよく叫ばれていたり。

氏川選手ペアは観ていてワクワク感もあり、とても期待していました。

セクション2に入る前に胸をさすったり、ドンドンと叩いて気合いを入れ、スタート!!

画像: ここがスタートです。

ここがスタートです。

慎重に進んでいき、川のある所に到着!

画像: ここから一気に難関ポイント。

ここから一気に難関ポイント。

この位置でかなりラインを合わせて、進むのですが、足はついたもののそのままポイントを見事通過。

制限時間も近づいてる中で、また新たなラインを通りギリギリでなんとかゴール!!!!

観客も初めてこのクラスでゴールにたどり着き、叫びたい気持ちを拍手に変えていました。

氏川選手もアシスタントさんも凄く嬉しそうな表情。

その後早速と次のセクションに走りに行くのですが、みんなに「やっちゃった♪」と言わんとばかりの表情で過ぎ去っていきました。
その素早さはとてもかっこよく、表情はとてもお茶目で氏川選手らしいなと感じました。

画像: 嬉しそうに、みんなにアピールする氏川選手。

嬉しそうに、みんなにアピールする氏川選手。

またこのセクション2はこの後、黒山選手も氏川選手と同じライン。また綺麗な走りで1点。

野崎選手は期待が高まる中、時間ホントギリギリでなんとクリーンの0点。

野崎選手はパワーというイメージがあったのですが、パワーでいき、綺麗におさめているという新たな印象を受けました!

最後にチャレンジした小川友幸選手に期待が高まる中、かなりのプレッシャーだったと思うのですが、途中これはいけないのかな?!と思う場面も粘りと落ち着きでゴールまでたどり着き3点という結果でした。

画像: 小川選手のトライ中の様子。普通に足をついて通れてしまうのもホントに凄い!

小川選手のトライ中の様子。普通に足をついて通れてしまうのもホントに凄い!

今回声は出せなかったのですが、観戦していると期待するポイントや思う事などライダーと同じような心境になってくるので、このセクション2は特に観ている人も多く、ポイントポイントで大拍手が起こったりするそんな雰囲気もまた面白かったです。

いろんなセクションでこのような面白い場面が沢山あったのですが、今回私は大会終了後、注目して見ていた氏川選手にお話しを聞く事ができました。

画像: 氏川選手です。

氏川選手です。

梅「今日の走りを終えて、率直にどんな気持ちですか?」

氏川選手「1ラップ目が自分の走りができてなくて、みんなから見て焦りみたいなのがあったような感じで、だからうまくいってなくて、2ラップ目は僕のお母さんの弟の藤波貴久選手にアドバイスをもらって、、、。昨日からももらってたけど『とにかく減点5点はとるな。コースを出ろ!』という言葉を1ラップ目はちょっと忘れかけてたので、2ラップ目にもう1度改めてその言葉をもらい、その事をしっかり意識して、2ラップ目に入って、前半はいい感じに走れて、後半は上手くいかなかったところもあったけど、よくなったかなと。」

藤波貴久選手・・・三重県出身のトライアルライダーで唯一日本人でトライアル世界選手権チャンピオンになった選手です。全日本トライアル選手権では5回チャンピオンになり、1999年は全勝優勝を達成した方です。

梅「私からみたら今回凄く難しそうに見えたのですが、どうでしたか?」

氏川選手「そーですね、結構ハードなセクションが多かったなと思います。」

梅「路面に関してはどうだったんですか?
結構ハーフウェットのように見ていて感じたのですが、、、やりやすかったですか?
やりにくかったですか?」

氏川選手「昨日の段階では、結構減点をくらうんじゃないかというのをチームでも話していたくらい、難しいコンディションだったけど、今日走ってみて、そこまで減点を取るっていうような感じじゃなかったかなと思います。
だから僕の1ラップ目のミスが多かったかなという、そういう風に思います。」と凄く爽やかな雰囲気でしたが、実際は悔しい率直な気持ちを教えて下さいました。

今回お話を聞いて、トライしている時のかっこいい姿やちょっと休憩しながらふざけているお茶目な部分とも違い、氏川選手の真面目な部分を知ることができました。

お話を聞くと「ハードなセクション」といったり、ライダーならではの言葉のチョイスがいろいろあって、とても勉強になるし、面白いですよね♪

トライアルは関西の方が多い訳ではないのですが、関西弁が多く飛び交ってたり、方言もそのまま聞けたり、中にはアシスタントさんが親族という事も多いので、よりその選手の人柄がわかりやすいんです。

トライアルは他の競技と比べて、選手の個性がわかりやすく、また黒山選手のようなムードメーカーさんがいたりする事で表彰式が盛り上がったり、笑いが増えたり♪

距離も近く、走り方、話し方、選手の皆さんそれぞれのいろんな所が見えて、私は1年ぶりの観戦でしたが、すぐ思い出せる程しっかり印象に残るくらい個性のわかりやすい環境がある事。

またトライ中も競技を知らなくてもパッと見ただけで「異次元の世界!」「こんな事できるの?!」という事をやってしまう選手の凄さが一目瞭然なので、観たことないみなさんにも是非一度観ていただきたいです。

画像: セクション9の野崎選手。

セクション9の野崎選手。

今回久しぶりに参戦していたオートレーサーの野本佳章選手は、アシスタントをつけず一人で周っていました。

1回目が終わった時点ではSSに挑戦できなかったのですが、2回目が終わった所で10位にジャンプアップし、綺麗な走りや安定感のある雰囲気でSSにトライしていて大拍手が起こる場面も!

そのまま10位でこの大会を終えたのですが、アシスタントさんをつけずに走るんだという驚きも今回あったり、逆に自分だけで集中し、決め、楽しそうにトライしているのもとても印象的でした。

画像: 野本選手です!

野本選手です!

まだまだ私もルールを全部知っている訳ではないし、2回目の観戦でしたがホントに迫力も、笑いも感動もある内容で楽しい1日でした☆+°

最後にアルバムで大会の様子をお伝えします。

今季はコロナウイルスの影響で開催数が減ってしまいました。

そんな中、10月11日に中部地区唯一の大会、キョウセイドライバーランドは無観客での開催予定でしたが、台風の影響で中止に。
去年もこの大会は中止になってしまったのにホントに残念です。

今の所、10月25日のスポーツランドSUGOと11月8日湯浅トライアルパーク(無観客)の2戦が今季の開催予定。

なかなか観戦に行けないかもしれませんが、トライアルの選手のTwitterでは凄い技が載っていたり、公式アカウントでもわかりやすい情報が沢山載っているので、気になった方は是非見てみて下さいね(*´∇︎`*)

画像: いよいよ最高峰クラス!

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