「VERSYS 1000 SE」2021年モデルはショーワ製の最新サスペンションを二輪車で初採用
カワサキが欧州で2021年モデルとなる「ヴェルシス1000」シリーズを発表しました!
今回発表されたのは、「ヴェルシス1000SE」「ヴェルシス1000S」の2グレードとなります。
新型のヴェルシス1000SEの最大の変更点は、最新サスペンションを搭載したこと。このサスペンションは日本メーカーのショーワ製。二輪車として初の「スカイフックテクノロジー」を組み込ん電子制御サスペンションとなります。
スカイフックテクノロジーは、ばね上重量がフックで支えられているかのように安定した走行を実現する技術で、サスペンションの減衰力を調整、窪みや隆起からタイヤが受けるショックを吸収して最小限に抑える、という効果があります。
これにより、優れた路面保持力を発揮。また、ピッチングの抑制や高速走行時の安定かつ軽快なステアリング、雨天時の接地感向上などにつながります。
また、IMU(イナーシャルメジャメントユニット:慣性計測装置)による数々のライディングアシスト電子制御システム、エレクトロニッククルーズコントロール、フルカラーTFT液晶スクリーン、コーナーリングライト、Bluetoothによるスマートフォン接続機能など最新装備を満載。こちらは現行モデルから踏襲される形となりました。
「ヴェルシス1000SE」と「ヴェルシス1000S」のちがいは、ショーワ製の「スカイフックテクノロジー」を組み込ん電子制御サスペンションを搭載しているか、いないか。なので「S」にもIMUによるライディングモード等、電子制御システムは搭載されています。
日本の現行の「ヴェルシス1000」シリーズは、最上級グレードの「SE」のみラインナップ。そのため、スカイフックテクノロジーを採用した電制サスを装備する新たな「SE」も販売されます。「S」の国内導入については未発表です。
新型「SE」の国内販売時期や価格は未定ですが、欧州ではこの10月から販売が開始されるので、早くて冬、遅くても夏には、と考えられそうです。
9月にはショーワの新製品発表会が国内でも行なわれました。じつはこの場で、新型「ヴェルシス1000SE」が登場したのです。
この試乗インプレは、10月30日発売の月刊『オートバイ』12月号で掲載します!
まとめ:西野鉄兵
カワサキ「ヴェルシス1000SE」「ヴェルシス1000S」の主なスペック(2021年モデル・欧州仕様車)
2020年モデルの日本仕様車とのちがいは、シート高のみとなっています。日本仕様車はシート高820mm。もともと欧州仕様車はシート高840mmだったため、今回のサスペンション変更により変わったことではありません。
全長×全幅×全高 | 2270×950×1490(ハイポジション1530)mm |
ホイールベース | 1520mm |
最低地上高 | 150mm |
シート高 | 840mm |
車両重量 | 257kg(Sは255kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 1043cc |
ボア×ストローク | 77.0×56.0mm |
圧縮比 | 10.3 |
最高出力 | 88.2kW(120PS)/9000rpm |
最大トルク | 102N・m(10.4kgf・m)/7500rpm |
燃料タンク容量 | 21L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27゜ |
トレール量 | 106mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C (58W)・180/55ZR17M/C (73W) |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク |