BMW「S 1000XR」各部装備・ディテール解説

ストローク量150mm、インナーチューブ径Φ45mmの倒立フォークは、最新の電子式サスペンション・ダイナミックESAで制御され、優れたハンドリングと快適な乗り心地を両立。ブレーキは強力な制動力と優れたコントロール性を実現する、Φ320mmローターにラジアルマウント4ポッドキャリパーの組み合わせ。

ポジション①                 ポジション②  
          

画像3: BMW「S 1000 XR」スーパースポーツとアドベンチャーの融合で生まれた唯一無二の乗り味【試乗インプレ・車両解説 2020】
画像4: BMW「S 1000 XR」スーパースポーツとアドベンチャーの融合で生まれた唯一無二の乗り味【試乗インプレ・車両解説 2020】

▲カウル形状と合わせてライダーを走行風から守る大きなスクリーンは、レバー操作による2段階調整式で、好みや状況に合わせて防風効果を簡単に調整することができる。ヘッドライトなど灯火類はフルLED。コーナーリング時に自動的にイン側を照らすアダプティブ・コーナーリング・ライトはオプションとして用意される。

画像: 現行のS 1000 RR用をベースに開発された水冷並列4気筒エンジンは、単体重量も従来モデルより5kg軽量化。中低速重視のパワー特性のために、RRでは採用された可変バルブ機構のシフトカムは採用されていないが、それでも最高出力165PSという充分に強力なエンジンだ。さらに高速巡航での快適性をアップするために、ミッションは4~6速のギヤレシオを高速寄りに変更している。

現行のS 1000 RR用をベースに開発された水冷並列4気筒エンジンは、単体重量も従来モデルより5kg軽量化。中低速重視のパワー特性のために、RRでは採用された可変バルブ機構のシフトカムは採用されていないが、それでも最高出力165PSという充分に強力なエンジンだ。さらに高速巡航での快適性をアップするために、ミッションは4~6速のギヤレシオを高速寄りに変更している。

画像: シフトアップだけでなく、シフトダウンもクラッチ操作なしにシフトペダルの操作だけで行うことができるシフトアシスタントプロも装備されている。シフトアップはアクセルオン時、シフトダウンはアクセルオフ時にだけ有効になる。

シフトアップだけでなく、シフトダウンもクラッチ操作なしにシフトペダルの操作だけで行うことができるシフトアシスタントプロも装備されている。シフトアップはアクセルオン時、シフトダウンはアクセルオフ時にだけ有効になる。

画像: 後輪の前方に見える大きなチャンバーに主たる消音機能を受け持たせているため、右1本出しのサイレンサーはコンパクトなサイズになっている。リアブレーキはΦ265mmローターに片押しフローティングキャリパーを組み合わせたものだ。

後輪の前方に見える大きなチャンバーに主たる消音機能を受け持たせているため、右1本出しのサイレンサーはコンパクトなサイズになっている。リアブレーキはΦ265mmローターに片押しフローティングキャリパーを組み合わせたものだ。

画像: フロントと同じくストローク量150mmのリザーバータンク付きのモノショック式リアサスペンション。電子調整式リバウンド/圧縮ダンピング機能を備えるダイナミックESAで制御されるのもフロントと同様。サスペンション内部にセットするパーツを変更してセッティング幅を広げる「シムパッケージ」もオプションで用意されている。

フロントと同じくストローク量150mmのリザーバータンク付きのモノショック式リアサスペンション。電子調整式リバウンド/圧縮ダンピング機能を備えるダイナミックESAで制御されるのもフロントと同様。サスペンション内部にセットするパーツを変更してセッティング幅を広げる「シムパッケージ」もオプションで用意されている。

画像: 長時間のタンデム走行でも快適でゆったりとしたサイズのシート。シートの後方には、純正アクセサリーとしてラインナップされているパニアケースやトップケースの装着のための機能も与えられた、頑強な造りのリアキャリアが装着されている。

長時間のタンデム走行でも快適でゆったりとしたサイズのシート。シートの後方には、純正アクセサリーとしてラインナップされているパニアケースやトップケースの装着のための機能も与えられた、頑強な造りのリアキャリアが装着されている。

画像: 燃料タンクの上面、給油口の前方には小物を収納できるワンタッチ開閉式のフタが付いた小さなスペースが用意されていて、スマートキーの収納などに便利だ。パッセンジャーシート下には容量約1.8リットルのストレージスペースもある。

燃料タンクの上面、給油口の前方には小物を収納できるワンタッチ開閉式のフタが付いた小さなスペースが用意されていて、スマートキーの収納などに便利だ。パッセンジャーシート下には容量約1.8リットルのストレージスペースもある。

画像: メーターパネルは多彩な機能を備える6.5インチサイズのTFTカラー液晶モニター。下の写真のように走行時の表示内容を、用途や状況に合わせて選択できる。さらに電子制御デバイスのセットアップの変更やモード変更、専用アプリをインストールしたスマートフォンとの連携機能など、活用の範囲は広い。

メーターパネルは多彩な機能を備える6.5インチサイズのTFTカラー液晶モニター。下の写真のように走行時の表示内容を、用途や状況に合わせて選択できる。さらに電子制御デバイスのセットアップの変更やモード変更、専用アプリをインストールしたスマートフォンとの連携機能など、活用の範囲は広い。

画像5: BMW「S 1000 XR」スーパースポーツとアドベンチャーの融合で生まれた唯一無二の乗り味【試乗インプレ・車両解説 2020】
画像6: BMW「S 1000 XR」スーパースポーツとアドベンチャーの融合で生まれた唯一無二の乗り味【試乗インプレ・車両解説 2020】
画像: 燃料タンクはロングツーリングに備えて20Lという大容量とされていて、長大な航続距離を実現している。人間工学に基づいて操作系を見直した結果、ハンドルバーは初代モデルから30mm狭いものとされた。さらにハンドルバーを押し込み式のゴム製ブッシュを介して装備することで、精度や節度を損なわずに快適な操作感も実現。

燃料タンクはロングツーリングに備えて20Lという大容量とされていて、長大な航続距離を実現している。人間工学に基づいて操作系を見直した結果、ハンドルバーは初代モデルから30mm狭いものとされた。さらにハンドルバーを押し込み式のゴム製ブッシュを介して装備することで、精度や節度を損なわずに快適な操作感も実現。

画像: 電子制御デバイスをはじめとする、液晶メーター上でのさまざまな操作を、左側ハンドルのスイッチボックスに集中装備されたマルチコントローラーやボタンで行なうのは近年のBMW共通の手法。グリップを握る手を走行風からガードするハンドプロテクションも装備されている。

電子制御デバイスをはじめとする、液晶メーター上でのさまざまな操作を、左側ハンドルのスイッチボックスに集中装備されたマルチコントローラーやボタンで行なうのは近年のBMW共通の手法。グリップを握る手を走行風からガードするハンドプロテクションも装備されている。

BMW「S 1000 XR」主なスペックと価格

全長×全幅×全高:2180×930×1470㎜
ホイールベース:1550㎜
シート高: 840㎜
車両重量: 232㎏
エンジン形式:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ
総排気量:999㏄
ボア×ストローク:80×49.7㎜
最高出力:165PS/11000rpm
最大トルク:11.6kg-m/9250rpm
燃料供給方式: FI
燃料タンク容量: 20L
変速機形式:6速リターン
タイヤサイズ前・後: 120/70ZR17・190/55ZR17
価格:198万1000円〜(税込)

文:小松信夫、アドベンチャーズ編集部/撮影:柴田直行/モデル:ちぱる 

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