文:太田安治/写真:南 孝幸
LEDバルブは白色だけではない! 簡単に交換できる逸品を紹介
初期のリプレイスLEDヘッドランプシステムは、バルブ交換に加えて『ドライバー』と呼ばれるユニットを車体に取り付けて配線を引く必要があったが、現在ではドライバーユニットの小型化によって簡単に装着でき、価格も抑えられるバルブ一体型が主流となってきた。
ただし一体型はフランジ(ヘッドライトケースにはめ込む金具)後部が純正バルブより長く太いものが多く、ヘッドライトケースの奥行きや形状、ケース内にある配線の量によっては物理的に装着できないことがある。
今回装着した『プレシャス・レイZ』は、バルブのフランジ前側に冷却ファンを配置してフランジ後方を小型化。H4ハロゲンバルブと同等の寸法とし、ほとんどの車種に装着が可能となっている。取り付けは純正バルブと差し替えるだけで、モデル車のXSR700では約5分の作業だった。
高輝度LEDをハイ/ローに各6個配置し、それぞれ1800/1600ルーメンというハロゲンバルブの約2倍の明るさを実現しているが、見逃せないのが色温度4500ケルビンの昼光色仕様も用意されていること。
青白い光の6500ケルビン仕様と明るさ自体は同じだが、レトロ系オートバイには昼光色のほうがマッチしそうだ。消費電力はH4ハロゲンバルブの約半分なので、発電容量、バッテリー容量の小さい旧車にも安心して装着できる。
ロービーム時
ハイビーム時
ロービームでは照射面積が大幅に広がり、ハイビームでは遠くまで明るく照らす。テストした4500ケルビン仕様は、LEDバルブらしからぬ黄色味を帯びた光色だ。
※写真は純正H4ハロゲンバルブに合わせた光軸のまま、バルブのみを交換して撮影しています。
テスター太田安治の欲張りリクエスト
トップメーカーであるベロフとの共同開発だけに安心感は絶大。装着が簡単で価格も安いから手軽に試せる。デュアルヘッドライト車はH7バルブが多いので、H7で両目点灯できる上下切り替え仕様も加えて欲しい。