クラシカルなスタイルの丸型ケースに収められた、高出力なLEDヘッドライトはスタンダードなFTR1200と共通。インディアンがラリーウィンドスクリーンと呼んでいるコンパクトなバイザーを装着することで、フロントマスクがクラシカルなオフロードモデル的なイメージになった。ハンドルはスタンダードより2インチほど、グリップ位置が高い、ブラックアルマイトT-6アルミハンドルバーを装備。
FTR1200用の1203cc水冷Vツインエンジンは、FTR ラリーにもそのまま搭載されている。DOHC4バルブヘッドを備え、ボア102×ストローク73.6mmというショートストローク設定というモダンなメカニズムを採用して、強力なパワー&トルクを発揮。街乗りから高速道路、ダート路面にいたるまで、さまざまな状況で豪快な走りを堪能できる。
2-1-2レイアウトの排気系。高く跳ね上げられた右側2本出しのサイレンサーも、やはり軽快な走りのためにショートな形状とされている。サイレンサーの手前には大容量のチャンバーが設けられていて、十分な消音性と共にVツインらしい歯切れの良い鼓動感を味わえる。リアのブレーキキャリパーもブレンボ製を採用。
ホイールのサイズ自体はFTR1200と同じフロント19・リア17インチだが、キャストホイールから軽量なアルミ製リムを使用したスポークホイールへと変更。タイヤはオフロード向きのブロックパターンのピレリ・スコーピオン・ラリーSTRが標準装着されている。強力な制動力を発揮する倒立フォークとブレンボ製のラジアルマウントキャリパーに関しては、FTR1200から基本的に変わっていない。
FTRラリーは通常の燃料タンク部はタンク形状を模したダミータンクカバーとなっているのだが、この写真でも分かるように給油口はカバー側に設けられている。チタンスモークペイントとプレミアムラリーコンソールバッジがモダンな雰囲気。
モダンでレーシーだったスタンダードなFTRのシートから一転、レトロなカラー&スタイルでありながら、快適な乗り心地を実現したアヴィエーターシートを装着してツアラー的な用途にも対応。軽快なハンドリングを実現するために、燃料タンクをシート下に配置して重心を下げる構造もFTRからそのまま受け継がれている
文:葉月美優/写真:松川 忍/車両解説:小松信夫、ゴーグル編集部
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