A級(出走19台)
ダンロップ・オートバイ杯ジムカーナと並ぶ、二輪ジムカーナ最高峰のシリーズ戦であるJAGE杯ジムカーナ。やはりコロナウイルス感染症流行の影響を受け、今シーズン予定されていた大会は中止されてきた。しかしオートバイ杯に続いて、11月8日に茨城県かすみがうら市・トミンモーターランドで今季唯一のスポット戦が開催され、各地から120名の選手が集まった。
やはり注目は最高峰クラスのA級。先日のオートバイ杯スポット戦でNSR勢を押さえ込んで勝利を挙げ、その勢いのまま連勝を狙うニンジャ400を駆る作田選手と、冨永選手、池田選手ら最速のNSR使いによる争いが、曇りがちではあるがドライコンディションを保ったトミンで展開された。
第1ヒート、A級は1分21秒台の争いとなっていく中、作田選手は勢いよく飛び出してセクションをクリアしていく。しかしコース中盤で転倒! 大きくタイムロスを喫して事実上の最下位に沈んでしまう。
池田選手は1分20秒725と21秒の壁を破ったかに思われたが、ペナルティがあり1秒加算を受ける。しかし最終アタッカーの冨永選手は軽快にコースをクリア、フィニッシュラインを超えて記録されたタイムは1分20秒838。文句なしのトップタイムで冨永選手が暫定トップとなって第1ヒートは終了。
第2ヒートのA級のアタックが始まると、転倒の影響で暫定18位となり2番目にアタックすることになった作田選手が第1ヒートの転倒をものともせず、ニンジャのポテンシャルを余すことなく引き出す全開アタックを決めて、冨永選手を上回る1分20秒173を叩き出して一気にトップへ浮上。
このタイムをターゲットにアタックは進むが、これを超える選手はなかなか現れない。しかし、第1ヒートでペナルティを受けた池田選手が、今度こそノーペナルティで1分20秒098で作田選手を逆転。
3位にまで後退してしまった最終アタッカーである冨永選手、逆転勝利を狙ってスタート。今回からタイヤのチョイスを変更したことも功を奏したのか、第1ヒートよりさらにギリギリに攻めたラインで最後まで走りきって見せる。記録されたタイムは第1ヒートから約1秒を削り取った1分19秒851という圧倒的タイム! NSRの速さを証明する見事な走りだった。
順位 | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|
1 | 冨永崇史 | NSR250R | 1'19.851 |
2 | 池田秀一 | NSR250R | 1'20.098 |
3 | 作田隆義 | ニンジャ400 | 1'20.173 |
4 | 辻家治彦 | GSX-R1000 | 1'21.070 |
5 | 早川公平 | DR-Z400SM | 1'21.182 |
6 | 松本 崇 | MT-03 | 1'21.187 |
NL級(ノービス・レディース 出走6台)
順位 | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 前島恵利香 | KSR2 | 1'32.876 |
2 | 土橋朋子 | CB400SB | 1'33.423 |
3 | 加瀬京見 | VTR250 | 1'38.806 |
4 | 小森彩可 | グロム | 1'39.015 |
5 | 山本果菜 | VTR250 | 1'39.147 |
6 | 双木幸佳 | 250DUKE | 1'41.997 |
NO級(ノービス・オープン 出走20台)
順位 | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|
1 | 滑雄之介 | MT-25 | 1'30.697 |
2 | 加藤克博 | VTR250 | 1'32.070 |
3 | 岡田 憲 | GSX-R1000 | 1'32.357 |
4 | 芦田幸之輔 | DR-Z400SM | 1'32.965 |
5 | 斉藤 淳 | VTR250 | 1'33.327 |
6 | 赤瀬祐介 | SV400S | 1'21.187 |
C2級(出走31台)
順位 | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 田中健太 | DR-Z400SM | 1'27.027 |
2 | 双木紀彦 | MT-07 | 1'27.531 |
3 | 友寄雄太 | VTR250 | 1'27.869 |
4 | 水野義房 | VTR250 | 1'27.874 |
5 | 木下健三 | DR-Z400SM | 1'28.343 |
6 | 前嶋一誉 | VTR250 | 1'28.538 |
C1級(出走29台)
順位 | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 吉田篤司 | ニンジャ650 | 1'24.062 |
2 | 地下和宏 | VTR1000F | 1'24.415 |
3 | 福澤公之 | NSR250R | 1'24.635 |
4 | 白川晋也 | VTR250 | 1'24.866 |
5 | 坂本和信 | NSR250R | 1'25.141 |
6 | 井原英樹 | ZX-10R | 1'25.520 |
B級(出走15台)
順位 | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 濱田 令 | YZ250X | 1'21.164 |
2 | 関根 健 | CB300R | 1'22.158 |
3 | 片山雄介 | SV650 | 1'22.518 |
4 | 中川克己 | VTR250 | 1'23.202 |
5 | 江間 聡 | CRF150RII | 1'23.311 |
6 | 井伊利光 | KDX220SR | 1'23.545 |
SB級(シード・ビッグバイク C2〜A級700cc以上対象 該当20台)
順位 | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 辻家治彦 | GSX-R1000 | 1'21.070 |
2 | 大瀧豊明 | 790DUKE | 1'21.832 |
3 | 中澤伸彦 | GSX-R1000 | 1'22.426 |
4 | 関吉美智 | GSX-R1000 | 1'23.094 |
5 | 清野雅之 | GSX-R750 | 1'23.568 |
6 | 朝野功治 | ZX-10R | 1'23.685 |
今大会での昇格者は3人
オートバイ杯、JAGE杯などのJAGE認定大会では、総合トップ選手のタイムを基準にしたタイム比を基準(C2級・115%、C1級・110%、B級・105%)に、シードクラスへの昇格が決まる。今回は3人の選手が基準をクリアして昇格を決めた。
この日、JAGE代表の安達氏から「来年度のオートバイ杯、JAGE杯は、今年予定されていた規模での開催で調整している」と発表があった。今後、日程が正式に決まり次第Webオートバイでもお知らせする。またこの大会の全リザルトをはじめとする総合的なジムカーナ情報はJAGEホームページ、ジムカーナイベントの日程情報は「モトジムカーナカレンダー」でも確認できる。
レポート:小松信夫