電動バイクのイメージを変えて普及を加速させる!
台湾を本拠とするスクーターメーカー・キムコが11月26日、グローバルな新モデル発売イベント「TimetoExcite」を開催。スクーターの新時代を提案する、世界初公開の4つのニューモデルが姿を現したが、中でも注目の1台といえばキムコF9だろう。
環境問題への関心が世界的に高まりCO2排出量の削減が叫ばれる中、自動車の電動化は加速している。もちろん二輪車もその例外ではなく、すでに環境性能に優れた多くの製品が市販されているが、まだまだ普及は進んでいない。
キムコは、それらの電動バイクへの支持が広がらない理由の一つとして、二輪車の大きな魅力の一つであるライダーを興奮させるエキサイティングさが欠けていることにあると考えているという。
キムコF9は、エキサイティングな電動バイクという潜在的なニーズを満たすのと同時に、世界中で電動バイクへの認識を変えさせるセンセーショナルでスポーティ走りによって、電動バイクの普及を進めるために開発された。
先鋭的なデザインのコンパクトな車体は、バッテリー自体を車体構造に組み込む独自の設計を採用することで、電動バイクとしては驚異的な107kgという軽量さ。
出力9.4kW、最大トルク3.0kgmというブラシレスDCモーターと電動バイク用に特別に設計された2速オートマチックトランスミッションを組み合わせて、静止状態から50km/hへの加速時間は3秒という、電動バイクならではの優れた加速性能を実現。最高速度は110km/h。
しかも14インチサイズのハイグリップなワイドタイヤを活かし、軽快なハンドリングも備えるとされる。
容量96V40Ahのバッテリーによって120kmという航続距離を確保し、バッテリーは急速充電なら2時間で完全に充電可能。スポーティな走りを支えるコンパクトサイズのフル液晶の多機能メーターなどと合わせ、高いレベルの実用性も備えるという。なお、現時点では発売時期や価格などの具体的な情報は明らかになっていない。
キムコ「F9」の主なスペック
【全長×全幅×全高】1831×714×1085㎜
【ホイールベース】1236㎜
【シート高】790㎜
【車両重量】107㎏
【パワーユニット】ブラシレスDCモーター
【最高出力】9.4kW
【最大トルク】3.0kgm
【バッテリー】リチウムイオン
【容量】96V/40Ah
【変速機】2速オートマチック
【ブレーキ形式 前・後】ディスク・ディスク
【タイヤサイズ 前・後】110/80-14・140/70-14