グロムの主要装備解説
モデルチェンジで一番変わったと言えるのがヘッドライトでしょう。
上下二段のLEDヘッドライトになり、ハイビーム側に設けられた薄いブルーラインもデザインのアクセントに。
独特の光色で被視認性が高く、消費電力削減や耐久性に優れています。
125ccモデルでありながら、インナーチューブ径φ31mmの本格倒立フォークを装備!
フロントにはφ220mmのディスクローターが備わり、強いブレーキングでの制動性に優れています。
2016モデルから赤いキャリパーを装備し、足元のデザインアクセントにもなっています。
エンジンは世界各国で販売されている信頼性の高いWave125iのエンジンがベース。
マニュアルミッションならびにファンライドを考慮した特性にリファインされています。
シリンダーが水平に近いほど傾いた空冷単気筒エンジンは低重心化にも貢献。最高出力9.8PS/7000rpm、最大トルクは1.1kgf-m/5250rpmを発揮します。
視認性に優れたフルデジタルメーターには、燃料計や時計、ODO&トリップメーターなどはもちろん、スポーティに走る時に必須のタコメーターも備えています。
グローブしたままでの操作しやすいボタン設計にもなっています。
モデルチェンジでマフラー形状と取り付け位置が変更になったのも大きな特徴。
初代モデルはアップタイプマフラーでしたが、現行モデルは低重心化とマスの集中化に優れるダウンタイプマフラーに変更。
消音性とクリーンな排ガス性に優れ、125ccでもトルクが太く、心地よいサウンドを奏でます。
モデルチェンジでシート形状も変更され、フラット形だったシートがパッセンジャー側との間に”段”ができました。
座り心地はやや固めですが、足つき性を考慮し、ライダーが座る位置のシート部分が抉られたような形状です。
シートが前方に傾むいたことで、やや前傾姿勢のポジションになります。
ちなみにシートはキーロックで簡単に取り外しが可能です。
テールランプは消費電力も抑え、高級感もあるLED。
先代モデルと形状は変わっていませんが、全体のデザインが変わったことでよりスッキリした見た目に感じられます。
ウインカーも後続車からの視認性が高い形状になっています。
【文:岩瀬孝昌】