日常生活で便利なことこの上ないトリシティ155。ではツーリングではどうなのか? 実際にキャンプツーリングを行なってみました!
画像: YAMAHA TRICITY 155 総排気量:155cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 シート高:765mm 車両重量:165kg

YAMAHA TRICITY 155

総排気量:155cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:765mm
車両重量:165kg

2020年12月にトリシティ155でキャンプツーリングをしてきました。

キャンプ地は、東京都心から片道300km弱の静岡県磐田市「竜洋海洋公園オートキャンプ場」です。155ccだから高速道路も乗れる! ということで、道中はほとんど高速走行。そこで分かったトリシティ155の特徴や魅力を紹介していきます。

トリシティ155の特徴①
風がダイレクトに当たらない!

冬のキャンプツーリングでやっかいなのは、キャンプ場で寒い思いをする前に、走行中がとにかく寒いということ。

この日は快晴ながら、寒波の影響で日中の一番暖かい時間でも気温10℃ほど。朝は5℃以下で、覚悟を持って家を出ました。

画像: トリシティ155の特徴① 風がダイレクトに当たらない!

ところが、高速道路を走っていてもそんなに寒くない。

トリシティ155は構造上、ダイレクトに風が当たりにくくなっています。

画像: まるでそりたつ壁。脚は横風しか当たりません。

まるでそりたつ壁。脚は横風しか当たりません。

少しかがめば、小ぶりなスクリーンも効果を発揮してくれて、走行風をあまり受けずにクルージング走行ができます。

寒かったのは手。ウインターグローブを装着していきましたが、一番最初に冷えだしたのでは、やはり手でした。グリップヒーターを装着したり、ナックルガードやハンドルカバーを装備すれば、冬場の走行もばっちりでしょう。

トリシティ155の特徴②
三輪の安定感は長距離走行を快適にする!

高速道路を走り始めてすぐに気づいたのは、スピード感を感じにくいということでした。

どっしりと三輪で設置しているため、言わずもがな安定感は抜群。スロットルを加速時は思い切って開けることができます。

画像1: トリシティ155の特徴② 三輪の安定感は長距離走行を快適にする!

70km/hくらいかな、と思ったら90km/hも出ていて驚きました。この感覚は、大型バイクに乗ったときに感じるものにも似ています。

ちなみに最高速。新東名高速道路で確認できたのはメーター読みで119km/hでした。この日は向かい風がきつく、120km/h区間の規制も多かったため、そう何度も全開を維持することができませんでした。条件が整えば、もう少し出そうです。

ただ、110km/h巡航は普通にできるため、120km/h区間でも問題なく交通の流れに乗って走ることができますよ。

三輪の安定感や安心感という意味では、路面をほとんど気にせず走れるのが大きな魅力でした。

普通のバイクの場合、少し先の路面を気にしながら走りますよね?「あ、橋の継ぎ目がある」とか「あ、補修工事の跡がある」とか。

トリシティ155の場合、そういったちょっとした路面コンディションはほとんどおかまいなし。また、濡れた路面に乗り上げた瞬間の怖さも二輪と比べるとほとんどありません。

これがロングツーリングのときの最大の魅力だと思いました。

逆に三輪がデメリットに感じた瞬間は、一度だけありました。

高速道路上の落下物をかわすシーンです。たまたまこの日は、けっこう派手に落下物が転がっているシーンに出くわしました。

タイヤ1本分ならひょいっと避けられるようなものも、フロント二輪分を避けるのは、けっこう大変です。ただ、万が一踏んでしまった場合も、普通のバイクに比べて転倒する心配は少ないので、トータルでは安心感はやはり高いでしょう。

画像2: トリシティ155の特徴② 三輪の安定感は長距離走行を快適にする!

ちなみに燃費はそこそこ。今回のツーリングでは3回給油して、33~35km/Lでした。燃料タンク容量は7.2L。170kmほどで燃料計が点滅し始めたので、150~200kmを目安に給油を行なうと安心です。

トリシティ155の特徴③
ダート走行がへっちゃら!

キャンプツーリングでは、未舗装路を走らなければならないことが多いんです。今回訪れた「竜洋海洋公園オートキャンプ場」は、完全舗装路で、どんなバイクでも安心して利用できます。

画像: トリシティ155の特徴③ ダート走行がへっちゃら!

ここはキャンプ場の近くにある天竜川の河川敷。天竜川沿いには、クルマが下りられる河原がところどころあります。

実際に走ってみたところ、驚くほど何も気にせず走行できました。大きい石を避けることだけ意識するだけ。完全にオンロード向けのタイヤなのに、ぐいぐい力強く砂利道を走れます。

かといって林道走行などを想定して設計はされていませんので、積極的なオフロード走行は避けた方がいいでしょう。(でもブロックタイヤを装着したら楽しそうだなあ)

画像: このくらいの砂利道はノーマルタイヤでも楽勝!

このくらいの砂利道はノーマルタイヤでも楽勝!

トリシティ155の特徴④
収納力はあるけれど積載は苦手

キャンプツーリングでは、大荷物を運ぶことになります。

トリシティ155のシート下の収納スペースの容量は約23.5L。これだけではキャンプ道具のすべてを持つのは、どんなにコンパクトな装備にしても難しいでしょう。

画像: トリシティ155の特徴④ 収納力はあるけれど積載は苦手

そこでリアシートにバッグを積載しました。しかし、このリアシート、なかなか荷物を積むのが大変です。ちょっと工夫が必要となります。

画像: 上手く積めると、これはこれでいい感じのスタイリングに。

上手く積めると、これはこれでいい感じのスタイリングに。

トリシティ155の特徴⑤
フットボードがフラットで便利

トリシティは、多くのビッグスクーターと異なり、フットボードがフラットな設計をしています。コンビニフックも標準装備。

画像: トリシティ155の特徴⑤ フットボードがフラットで便利

これがキャンプの買い出し後の食料などを運ぶ際にも大いに役立ちます。フットボードは広々しているので、キャンプ場内で薪や炭を運ぶのにも活躍。

仲間とのキャンプでは、買い出し係となってしまうこと間違いありません。それだけトリシティは買い物性能に優れています。

文:西野鉄兵/写真:若林浩志

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