スズキ初のバイクは自転車に補助エンジンを付けたバイクから始まった
今から100年前の1920年3月に機織機の製造から始まったスズキは、その製造技術を生かしモーターを搭載した輸送用機器や自転車用補助エンジンの開発を1952年からスタートしました。
スズキの市販車バイク第一号から、現存する貴重な写真と共に振り返っていきましょう!
スズキ パワーフリー 1952年6月
「自転車に36ccのエンジンを積んだスズキ最初のオートバイ」
スズキ第二代社長である鈴木俊三さんが「好きな釣りに行くのに、自転車にエンジンが付いていたら楽だな」という発想のもと開発されたのが、スズキ初の二輪車「パワーフリー号」です。
2サイクル36ccの補助エンジンを自転車に搭載した、まさに原動機付き自転車だったんですね!
戦前から自動式織機などで優れた技術力で知られていたスズキですが、このパワーフリー号が2輪メーカーとしての原点になりました。
ダブル・スプロケットホイールやサドル下にチェンジレバーを持つ2段変速機構など、先進の技術を盛り込み、1952年から1954年まで生産されたマシンです。
現在で言うなれば、電動アシスト自転車に置き換わったと言えるでしょう。
ちなみにご存じですか? スズキにも電動アシスト自転車の「ラブ」シリーズがラインアップされているんですよ!
人々の移動の足として人気を博したスズキ最初のオートバイ「パワーフリー号」ですが、1952〜1954年当時には、なんと1万2500台を生産したヒットモデルだったようです!
現行車に例えるならどんな車種?
さて、ここからはあくまでもスズキのバイク編集部 岩瀬の個人的な主観で「現在のバイク」に置き換えてみる妄想企画です。
姿形は異なりますが、ちょっとした買い物や街乗りなど、日常生活をより便利で快適にしてくれる
「原動機付自転車」がもっとも近いですよね。
スズキの50ccモデルの現行車は「アドレスV50」と「レッツ」がラインアップされていますが、今回は『アドレスV50』と比較してみたいと思います!
「通勤や街乗りに便利なアドレスシリーズ」
扱いやすい50ccの原付一種スクーター「アドレスV50」は、1980年代からロングセラーを続けるロングセラーモデル。毎日の通勤・通学をより快適にしてくれます。
2021年モデルのアドレスV50は マットステラブルーメタリックがニューカラーとして追加されました。
シート下収納スペースやインナーポケット、フロントのカバンホルダーやリアキャリア、U字ロックホルダー、盗難抑止用のメインキーシャッターなど、便利な機能が満載です。
「パワーフリー号」を、もし“スズキの現行モデル”に置き換えたとしら、通勤や街乗りに便利な『アドレスV50』がピッタリではないでしょうか?