文:福田 稔/モデル:平嶋夏海/写真:柴田直行/取材協力:アイ・ファクトリー
レースベース車の購入時にかかる諸費用
車両にかかる諸費用は基本的に「消費税」だけ?
市販車をベースに灯火類(ヘッドライトやウインカーなど)を取り外し、各種パーツの装着や交換によってサーキット走行専用マシンとして販売されているのが「レースベース車」。
ホンダだけでもCBR1000RR-Rを筆頭に、CBR600RR、CBR250RR、CBR250R、そして125ccのグロムがラインアップされている。サーキット走行に最適化されているポイントはモデルによって異なるが、いずれも購入後の登録は出来ないので、公道走行は不可。当然登録に関する諸費用も不要だ。
購入後の整備や点検に関してはショップによって対応が異なるので、あらかじめ相談しておくと安心だろう。
レースベース車はショップごとに内容が変わる
同じ車種でも価格が異なる!
サービスショップのオリジナルコンプリート車として販売されるホンダのレースベース車。そのため、同じ車両のレースベース車でもショップごとにその内容は異なっているのだ。購入の際には、事前に細かい仕様を確認しておけば安心。また、その仕様によって販売価格はショップごとに異なるので注意が必要だ。
また、レースベース車は公道走行ができないため、納車時に必要になるのがバイクを積載するための車両(トランポ)。ハイエースやキャラバンなどのバンや、軽トラック、またはステップワゴンなどのミニバンを活用している方も多い。
こう考えると、「車も買わなきゃいけないの?」と考えてしまうが、使用頻度によってはレンタカーを活用する方法もある。ただし、車内にバイクを積み込む作業は知識と経験、ある程度の道具も必要となる。周囲に詳しい人がいれば良いけど、そんな環境がある人は少数派。初めてのレースベース車購入なら、ショップでアドバイスしてもらったり、近所のサーキットに足を運び、実際にスポーツ走行を楽しんでいるライダーに話を聞いてみるのも良いかも。
レースベース車の一例を紹介/CBR250RR&グロム
入荷時は不完全な状態!
CBR250RRのレースベース車は、上の写真の状態で販売店に到着。その後、ステップ、サイレンサー、カウル類などを装着し、走行できる状態に仕上げ、サービスショップのオリジナルコンプリート車として販売される。
ショップごとにオリジナルパーツを装着!
グロムやCBR250RRのレーシングパーツを多数取り扱うアイ・ファクトリー仕様のCBR250RRは、フロントゼッケンプレートにアンダーカウル、シートカウル、マフラー、バックステップなどが装着され、82万円+税で販売されている。
文:福田 稔/モデル:平嶋夏海/写真:柴田直行/取材協力:アイ・ファクトリー