2021年型スポーツスターは「フォーティエイト」「アイアン883」「アイアン1200」の3機種
先日ハーレーダビッドソンジャパンが発表した国内向けの2021年モデルのラインナップ。全25モデルが揃っているが、そのラインナップの中にはスポーツスターファミリーが3モデル用意されている。
スポーツスターといえば60年を超える長い歴史を誇り、伝統的なスタイリングとスポーティな乗り味によって、日本のライダーからも広く人気を集めてきたモデル。
しかし近年、ハーレーの各ファミリーに新世代のエンジンが投入され進化を続ける中で、スポーツスターは大きな改良を受けることもなかった。そのためもあって、排ガス規制のためにスポーツスターの日本向けモデルが無くなるとか、生産が終了するなんて話までがまことしやかに噂され、スポーツスターの未来は不透明となっていた。
しかし前述のように2021年モデルでもスポーツスターは健在だ。
だがそのラインナップは伝統のピーナッツタンクと前後ファットタイヤが特徴である「フォーティーエイト」、シンプルなスタイルと軽快な走りが魅力の「アイアン883」、ノスタルジックなカスタムチョッパー風スタイルが印象的な「アイアン1200」の3モデルのみ。
2020年モデルでは全7モデルが存在していたのだから、大幅にラインナップが整理されたことになる。
スポーツスターの2021年モデルは、全車にセキュリティシステムが標準装備されたことが変更点。スポーツスターならではのミッションケース一体型の空冷Vツインエンジンやスリムな車体など、軽快な走りを支える基本的なメカニズムは従来モデルと変わっていない。
2021年型スポーツスター各モデルの価格
2021年モデルのスポーツスター各モデルのカラーリングと価格は以下の通り。
フォーティエイトは、ビビッドブラック、ビリヤードティール、ミッドナイトクリムゾンの3色を用意。価格はビビッドブラックのみ153万7800円、他の2色は156万7500円。
アイアン883のカラーリングはブラックデニム、リバーロックグレーデニム、デッドウッドグリーン、スネークベノムの4色。価格はスネークベノムのみ141万5800円で、他の3色は138万5200円。
アイアン1200のカラーリングはビビッドブラック、ブラックデニム、ビリヤードレッド、ストーンウォッシュホワイトパールの4色。価格はビビッドブラックのみ142万7800円、その他3色は145万7500円となっている。
2021年型スポーツスター各モデルの主なスペック
フォーティエイト
全長 | 2165mm |
ホイールベース | 1495mm |
最低地上高 | 110mm |
シート高 | 710mm |
車両重量 | 252kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHV2バルブV型2気筒 |
総排気量 | 1202cc |
ボア×ストローク | 88.9×96.8mm |
圧縮比 | 10.0 |
最大トルク | 96N・m/3500rpm |
燃料タンク容量 | 7.9L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 30.2゜ |
トレール量 | 135mm |
タイヤサイズ(前・後) | 130/90B16・150/80B16 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
アイアン883
全長 | 2185mm |
ホイールベース | 1515mm |
最低地上高 | 117mm |
シート高 | 760mm |
車両重量 | 256kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHV2バルブV型2気筒 |
総排気量 | 883cc |
ボア×ストローク | 76.2×96.8mm |
圧縮比 | 9.0 |
最大トルク | 68N・m/4750rpm |
燃料タンク容量 | 12.5L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 30゜ |
トレール量 | 117mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90B19・150/80B16 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
アイアン1200
全長 | 2200mm |
ホイールベース | 1515mm |
最低地上高 | 117mm |
シート高 | 735mm |
車両重量 | 256kg |
エンジン形式 | 空冷4ストOHV2バルブV型2気筒 |
総排気量 | 1202cc |
ボア×ストローク | 88.9×96.8mm |
圧縮比 | 10.0 |
最大トルク | 96N・m/3500rpm |
燃料タンク容量 | 12.5L |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 30゜ |
トレール量 | 117mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90B19・150/80B16 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
まとめ:小松信夫