ADV150が快適だと感じた理由② 高速道路で時速100km/h巡航ができる!
ツーリングルートは東京都心の首都高から、東名高速から新東名高速に移り、浜松方面へと向かいました。
新東名高速には時速120km区間という、小さなバイクには抵抗を感じる区間があります。
実はそこでこそADV150が、果たして交通の流れの邪魔になることなく走れるのか試したかったのです。
いわゆるスクーターと同じで、ギアチェンジ不要の無段変速式(Vマチック)を採用するADV150は、スロットルの開ければその分スピードが上がっていきます。
時速80~90kmまではフラットかつスムーズに加速していきました。時速100km近くなるとエンジン音が少し大きくなり、時速110kmではちょっと無理をしているのかな、という気持ちに。
それでもまだ速度は上がります。最高速度はメーター読みで時速115kmでした。
時速115kmになると、エンジンが回転を抑え、軽く押し戻されるような感覚に。リミッターが働く設定となっているようです。
リミッターが働く時速115kmで走り続けることもできるのですが、ADV150に申し訳ない気がしてきます。
実際この速度で交通の流れに乗れるのかというと、まったく問題はありません。時速120km区間は基本的に3車線か幅の広い2車線で、速いクルマは右側から抜いていきますし、時速100km前後のクルマもたくさん走っています。
僕はこの区間を時速105kmくらいで走ってくれるクルマを見つけ、それをペースカーにするかのように巡航していました。
気を付けるべきポイントは合流地点。急な加速はできませんので、サービスエリアから本線に戻る際など、手前から充分に加速してから合流するのがいいでしょう。
ADV150専用のストロークが長い前後のサスペンションも大きく貢献しています。硬めの設定になっていて、しっかりとタイヤの接地感を得ながら、安心して走ることができました。そして橋のつなぎ目などのちょっとした段差もへっちゃら。車体がぶれることなく悠然と突き進んでいけます。
ADV150は時速100kmでも普通に巡航できるのです!
ADV150が快適だと感じた理由③ 風が身体に当たらない!
ロングツーリングという点において、PCX150との大きな違いは、ウインドスクリーンの有無だと感じました。
PCX150はPCX125シリーズと同様に、ショートスクリーンの街乗りスタイリッシュ仕様となっています。
対して、ADV150はアドベンチャーバイク同然の可動式スクリーンを搭載。これのおかげで走行風が直接当たるのを軽減できます。
そして下半身。脚にはほとんど風があたりません。ツーリング時は快晴でしたが、雨の日に乗ったら信号待ち以外では、ほとんど脚が濡れていないことに気づきました。
ツーリング時は最高気温が10℃ほど。キャンプをした夜間は氷点下まで冷え込みました。風が当たらないことで、だいぶラクだということはお分かりいただけるかと思います。
朝方目覚めたらADV150は霜だらけに。ごめんよ。
ただ手は冷たくなりますので、もし所有するならハンドルガードやグリップヒーターを装着するのもいいかもしれません。
とはいえ、ADV150は僕の当初、抱いていた150ccのイメージを大きくくつがえしました。
覚悟していたよりも何倍も快適に、250km先のキャンプ場へ着き、疲れて中途半端な時間に寝落ちすることもなく、のんびりと夜中まで冬のソロキャンプで焚き火を楽しむことができました!
続編ではADV150の荷物積載力を検証。キャンプの大荷物をどう積むかをお伝えします!
【文:西野鉄兵】
NEXTGO!▶▶▶ADV150にキャンプの大荷物は積めるのか?
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