泥よけだけでない? フェンダーの意外な役割とは
フェンダーとは、バイクの前後の車輪の上側についている部品です。
おそらく、多くの人は自転車でお馴染みなので、走行中に泥や雨水を巻き上げないようにする泥よけの役割だと感じていると思いますが、実は他にもいろんな役割を果たしています。
泥よけ以外の機能①
走行中に異物がタイヤに巻き込まれないように保護する
タイヤを大きなフェンダーで覆い、走行中に異物が巻き込まれにくい形状になっています。
泥よけ以外の機能②
フロントフォークのインナーチューブを保護する
フロントフォークのインナーチューブ前面に張り出す形状をしていることも。これには、走行中に飛び石などが当たらないように保護する役割があります。
泥よけ以外の機能③
水冷式のオフロードバイクでは、ラジエター保護と風の流れを整える役割も
フロントフェンダー後方にスリットが入っていて、ラジエターを泥や石などから保護をしながらも、走行風を当てる設計がされています。ただしこれはまれな例。写真のRM-Z250は、公道を走ることはできないクローズドコース専用モデルです。
泥よけ以外の機能④
高速走行中のハンドリングに貢献、スポーツマシンのフェンダーには穴が空いていることも
高速走行をするとフェンダー内に前面からの空気が溜まってしまい、路面へのタイヤの押し付けが弱くなる場合があります。フェンダーに空いている穴はただのデザインではないのです。
形状はメーカーによりさまざまですが、スーパースポーツやMotoGPマシンを見てみると、穴が空いていたり形状がそれぞれ違っていて、操縦性に影響がありそうだなと感じられると思います。
文:竹山ケンタ